SUZUKAモータースポーツ オープニングステージ

Motorsport

私が所属するNPO法人 鈴鹿モータースポーツ友の会では、鈴鹿市(市役所)との共催の形でシーズンの開幕に先駆け、イオンモール鈴鹿で「SUZUKAモータースポーツ オープニングステージ」を開催させて頂いた。

始まりはF1レース開催前にF1関連の紹介を中心に行ってきたイベントだが、徐々に幅を広げ、日本のレースを含めたモータースポーツシーズンの開幕をテーマとしている。

写真は、日本のトップフォーミュラであるスーパーフォーミュラ(SF)をテーマにした「SUPER FORMULA 期待のルーキー 特別トークライブ」で、今、話しているのはイゴール オオムラ フラガ選手。今年からスーパーフォーミュラのドライバーとなる新人選手。これまでのSF以下のレースでの成績も素晴らしいが、同時に e-sports の世界でも有名な選手で、世界チャンピオンにもなった経歴を持つ。
その右側は一瀬俊浩エンジニア、同一の車体で競うSFでは、車のセッティングが大きく勝敗を左右する、その優勝請負人とも言える日本有数のエンジニアである。
右端はモータースポーツ専門誌、AUTO SPORTS誌の編集長 田中康二氏、モータースポーツの最新情報を含め、言わばレースの知恵袋的存在。

二階のイオンシネマ入口の通路にはレーシングシュミレターが並び、多くの人に楽しんで頂いた。

続いて長屋宏和君にも来てもらい「夢への挑戦」というトークライブに出演してもらった。写真のように車椅子、チェアウオーカーである。彼は以前に、私もアドバイザーで関係していたフォーミュラドリームレースで大クラッシュをして瀕死の重傷を負ってしまった。目しか動かせないほどの重症だったが、幸い命は取り留めた。しかし、手から下半身まで不自由な身体となってしまった。
しかし、長屋君が偉いのは、その長い入院生活の後から実に強く生き、チェアウオーカー用の快適でオシャレな洋服のメーカーとなり、今や銀座三越デパートの三階にSHOPを持つ。またレースでは監督をしたり、特別な仕様にしたカートでレースに出場、あるいはレーシングシミュレターでは不備な手で操作出来るように改造し、口も使って操作をする形でレースに参加して、トップクラスの成績を出している。
また、色々な文化活動もしてテレビなどに何度か取り上げられた。これらのことが認知されたのか、「人間力大賞グランプリ」内閣総理大臣賞を受賞した。そして何と「秋の園遊会」に参列し、天皇陛下からお言葉を頂いている。
「長屋君は偉い! こんなドライバーはレース界に君しかいない」。
写真は、その説明をしている私で、何人かの方が涙して聞いてくれた。

中央の人は林寛樹氏で日本を代表するレーシングシミュレターメーカーのオーナーの方。自ら実際のレースに全国のサーキットに参戦され、素晴らしくリアルな動きのシミュレターを開発されている。

今回、私も忙しかったのは続けて「2025 F1日本GP」開催記念 トークライブ、にも出演していた。
まあ、専門家が多いので私の出る幕はあまり無いのだが。
写真は一瀬エンジニアが車のセッティングについて説明しているところで、「フォーミュラカーでは車高(地上高で、地面と床下の高さ)をフロントで0.2mm、リアで0.8mm変えると、別の車になります」という言葉には会場から驚きの声が。
そうなんです、フォーミュラカーで車高の1mmなんて、とんでもない数字なんです。
まして、今は床下を流れる空気の速さによる負圧=車体を下に押さえつける力が莫大なので尚更その隙間に敏感なはず。
その床下の負圧と前後ウイングにより2トン程の力が働くので600kg程度のレーシングカーは、例えば逆さまでも上に張り付いて走れる。
このことも話してくれたので、エンジニアリングというむつかしい話題のトークショーであっても皆さんに興味を持って聞いて頂けた。

トークショー終了後は展示されていたSFマシンに、子供さん達にコックピット体験をさせてあげていた。
この車は今年スリーボンドチームが参戦する車両そのもので、この二日後に鈴鹿サーキットで今年の初テスト走行をする。いやスリーボンドさん、このタイミングで、よくぞ子供さん達に乗せてあげてくれました。きっと、この子供達にとっては大きな体験だろうし、きっとスリーボンドチームを応援することでしょう。

それと何より、今年スリーボンドチームのエンジニアは優勝請負人の一瀬さんになったのだ。
これはいきなりチーム力がアップ、期待出来ますゾ!!

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