メルクリンの続きになる。
今回はメルクリンデジタルの、まずは光の話。
このように室内灯を組み込むと列車の臨場感はグンと高まる。無論、デジタルだから車速に関係なく一定の明るさで、そして止まっていても点灯している。
と、今回は光の話。
因みに、線路中央のイボイボからから集電するシューは客車の1両のみに取り付ける。(各車両にシューを着けると、その擦る音がうるさいからでもある)
そして写真の通電連結器が優れ物で、連結した各車に確実に電気を伝え、各室内灯が灯る。
こちらはレールバス。
こうした2軸の車両では集電不良が起こりがちで、走行中ライトがチラついたりするが、やはりシューによる集電は確実で安定して明かりを照らす。
このヘッドライトの点灯はデコーダーによりコントロールされており、パッと電気が点くのではなく、まるでフィラメントが焼けるようにボワーッと明るくなる設定がされている。
9月頃だったと思うが、
銀座天賞堂の中古販売フロアのエバーグリーンショップに行った。
綺麗にショーケースに並べられた色々な車両とは別に、足元の箱にジャンク品が入れられており、そこには箱にも入らずに荷造り用のビニールに包まれた車両があったが、そこに目が止まった。
ビニールを外して貰うと、まさにメルクリンのラインゴールド(ラインゴルト)客車である。
傷みはドローバー(棒状の差し込み式)連結器がビニールに包まれた為に曲ってしまっているが、それ以外の傷みは無いようだ。いやいや、それよりも室内のテーブル上には黄色いテーブルランプが並んでいる。
“こいつが点いたら綺麗だろうな”
しかし肝心の荷物車が無い、というのも荷物車に集電シューが着いていて、そこから連結器を通して各車に電気を流すのであり、荷物車が無いと当然、明かりは点かない。
見ているうちに何となくやる気が出てきた、
“一丁、改造してシューを付けてみるか”と。
「これ、貰います」3両のラインゴールド客車を購入した。
後日、メルクリンショップに行き、シューのセットと、曲がったドローバー連結器に替えて通電カプラー(連結器)を買い求めた。連結器は問題無く取付けられそうだが、シューのセットは、この車両が古い製品なので簡単に合いそうも無く、兄の保存していたシューを2種類貰い、そして作業にとりかかった。
これが取付けの終わったシューと、通電カプラーだが、実は、ここに至るまで結構苦労をした。
購入したシューセットは、やはり、この台車に合うものでは無く、シュー取付け部分の改造を要したし、シューも3種類があったので適合するものをあれこれ試しながら選んだ。また、配線も独自の方法で作らざるを得なかった。
そして、実走行でも微妙な調整が必要で、少しのことでショートしてしまう。
一見、簡単に見えるプラ製の模型であるが、しかし走らせるという部分では精度が要求され、微妙なものである。
そうこうして苦労の結果、このようにライトが点灯すると、例えそれが少々オモチャ臭くても嬉しいものである。
そして、前述の通電カプラーは素晴らしく、連結/解放が容易なのは当然として、走行中に各車両、チラつくことも無く、テーブルライトが美しく光って走る。
下はBR01機関車の牽くラインゴールド客車3連。
因みに、機関車の動輪付近のライトは点検灯を点けた状態。
こうして、ジャンク車両として売られていたラインゴールドだが、光と共に甦った。