黄檗山萬福寺「おうばくざん まんぷくじ」と読む。
京都の宇治市に位置する萬福寺は1661年に中国僧の隠元(いんげん)禅師によって開創されたお寺で、私の実家がある京都の伏見区桃山からは車で20分程度の位置にある。
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過日、ここの普茶(ふちゃ)料理を頂いたのだが、まずは萬福寺の様相から。
中国的な感覚を色濃く残しているのが特徴で、江戸時代には殆どの住職が中国から渡来した僧侶であった由。
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萬福寺の建物は中国の明朝様式を取り入れた伽藍配置で、諸堂が左右対称に配置されている。
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萬福寺は代表的禅宗伽藍建築群として、主要建物23棟、回廊、額、聯などが国の重要文化財に指定されている。
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因みに、隠元禅師が日本にもたらしたものに、まさにその名のインゲン豆、西瓜、蓮根、タケノコや、そして木魚があり、境内には元祖たる大きな木魚があった。
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様々な年中行事が催されるているようだが、この時は華やかな種々の像が飾られており、中国の様式が一層色濃く感じられた。
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広い境内を通り過ぎ、普茶料理を頂く黄龍閣は一番奥にあった。
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これが普茶料理になる。
普茶料理とは、隠元禅師によって中国から伝えられた精進料理で「普茶」とは「多くの人と茶を供する」の意。それはともかく、動物性のものを使わずに自然の産物で、実に種々の料理を上手に作り上げるものと感心する。
美味しく完食させて頂いた。
以前より母親から「黄檗山万福寺の普茶料理を食べさせてあげたい」と度々言われていたのだが、なかなかタイミングが合わずに叶わなかった。
しかし、こうして母親の法事で、普茶料理を頂くことが出来た。
「お袋のおかげで普茶料理を頂きましたよ!」
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