「左足ブレーキ」を勧めたい・・けれど

Automobile

テレビや新聞の報道を見て心を痛めるものに「高齢者がアクセルとブレーキを踏み間違えて事故を起こした」と言うものがある。
車というかレースの運転に関わってきた身として、ペダルの踏み間違えなんかしない方法があるのに、と砂を噛む思いがするのである。


それがタイトルにある「左足ブレーキ」である。
そもそも、右足でアクセルもブレーキも踏むから、間違いが起こるのである。
無論、オートマ車に限ったことだが、今や殆どの方がオートマ車=2ペダルを運転されていよう。
だったら、「右足がアクセル」そして「ブレーキは左足」に固定すれば良だけのことで、本来、簡単な理屈なのだ。
ところが、
多くの方は、ギヤミッション車で運転を覚え、そして熟練し、すっかり左足は勢いよくクラッチを踏むことになってしまっている。
だから、試しに左足でブレーキを踏むと、強く踏み過ぎてカックンブレーキになり、後続車など居たら迷惑をかけることにもなりかねない。
あるいは、例え左足ブレーキに慣れた状態になっても、何等かでパニックブレーキを踏む時に、どちらの足でブレーキを踏むのか迷ってしまうこともあろう。
完全に左足ブレーキを習熟するまでには、そんな危険性も伴うので、簡単に多くの方に練習して左足ブレーキを使いましょう、とは言い切れないのである。
因みに、
殆どのレーシングドライバーは左足でブレーキを踏む。
F1をはじめとするフォーミュラカー、スーパーGTのドライバーも然り、というよりも、市販車ベース(ギヤミッション)の車以外は、まず殆どのレーシングドライバーが左足でブレーキを踏んでいる。
それは、右足をアクセルからブレーキペダルに乗せ換える手間と時間を省ける為であり、両足を使うことで、より確実なペダル操作が出来る為である。
というように、レーシングドライバーと呼ぶよりも、沢山の人間がやっていることなので、左足ブレーキは練習すれば誰でも出来るはずなのである。
私は、もう30年くらい前に左足ブレーキに変えた。
それは、件のペダルの踏み間違いの為ではなく、オートマ車では、アクセルを離してブレーキに踏み変える間に速度の落ちが少なく、それがとても嫌だったからで、左足ブレーキに変えると車の加減速に無駄が無くなり、車をよりスムーズに運転が出来るようになった。
ふと気付くと、もはやアクセルとブレーキを間違えるなど、全く有り得ない。
大袈裟に表現するなら、お箸は右手、お茶碗は左手で持つのだが、その右手で茶碗を持ってしまうなど、有り得ないのだ。
冗談はともかく、堅いことを言うようだが、車の運転は他人を傷つけるやも知れぬ機械を操縦しており、絶対に事故を起こさない意識を持って運転せねばならないはずだ。
お年寄りがペダルの踏み間違えで大きな事故を起こしてしまい、以後の人生で悔いを残されるのでは、などと想像すると、左足ブレーキを使っていれば、と思ってしまうのである・・・
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