NHKの朝ドラ「スカーレット」は滋賀県の信楽が舞台。
その信楽までは、鈴鹿に住む私の家からは法定速度で走って1時間で行ける。
例の新型コロナウイルスの件で外出を避け気味だったが、家内が見ている朝ドラから思い立ち、空気の良さそうな信楽にでも行こうかと急遽出掛けた。
陶器を販売している店ではNHKの朝ドラ「スカーレット」に関連した展示がされているところが幾つかあった。
また、スカーレットのモデルである神山清子展をやっている店もあり、彼女の歴史や、いくつもの作品も見られて愉しめた。
こうして、焼き物を見るのは楽しいものだが、実は信楽に行くのには、もう一つ大きな目的があった。
それは、信楽にはとても日本料理の美味しい店があるのだ
。
それが、この懐石料理店「魚仙」で、結構大きな店である。
今回頂いたのは、この「桃の点心」で、ご覧のように料金はとても良心的である。
この店で出てくる器は全て信楽焼で、その器を見るのも楽しみなのだ。
私のルール「美味い店は全てが美味い」のとおりの店でもある。
向付の「炙り貝柱のいちごソース」、何と帆立の貝柱の上にイチゴのソースですぞ、ももの節句を意識したピンク色だが、果たしてイチゴと貝柱が合うのだろうか、と思うが、
「合う! 美味い」・・・見事なものだ・・・器もいい。
この器の赤褐色の色こそ信楽焼の特徴だ。
鱒の白酒焼き、白味噌と相性が良かった。
口取はこれ、ももの節句らしい扇型の器に飾られ、ひし餅を模したちらし寿司など。
料理の中身はメニューで見て頂きたいが、全ていい味を出していた。蕗の薹(フキノトウ)や蕨(ワラビ)の天麩羅、土筆(ツクシ)など久しぶりに食した。
流石は山里に位置する信楽だけに、こうしたものも頂ける。
最後の抹茶には、お菓子の金平糖が、その金平糖の器は蛤の貝殻に絵が描かれたものだった。
なんとも粋なもの。
久しぶりにコロナウイルスの事も忘れ、気持ちの良い時間を過ごせた。
いいドライブだった。