KATOのNゲージ”Big Boy”を買ってしまった。
“Big Boy”は米ユニオン・パシフィック鉄道の、世界でも最大級の蒸気機関車である。
鉄道模型車両には色々興味を持ってきて、小さな軽便車両から、本線用の特急列車まで、多種類の車両がある。
そうした中で、どうも私は大きな車両が好きなようである。
ならば、世界で最大級の車両を持っておこうか、とも思い始めていた。
一方これまで、大きな車両の走るアメリカ型の鉄道は好きでは無かった。
丁度、クルマでヨーロッパ型を好む人とアメリ型を好む人が居るのに似ているが、私は完全にヨーロッパ型が好みだった。
それでも長年生きてくると、カリフォルニアを走る”Pacific Surfliner”に二度ほど乗っているし、あるいはニューヨークやアリゾナなど、何カ所かで鉄道を見たりしている。
また、旧型の展望車の付いた車両も二回ほど目にする機会もあり、アレルギーは少しずつ解消しつつあった。
そんな中、昨年の忘年会で大阪を訪れた折、日本橋のキッズランドで”Big Boy”が置いてあるのを見てしまった。
確か、KATOでは在庫切れで、4月に再生産される予定なのは知っていたので、希少品にも思えて・・買ってしまった。
残念ながら牽引する黄色い客車は売り切れていて無かったので、4月の生産待ちとなった。
とにかくデカいと言うか長い。
後ろのHOゲージ(1/80)のD51と比較してもNゲージ(1/160)の”Big Boy”の方が長いのだ !!
それでも、このKATOの製品が偉いのは、最小通過カーブは282Rまで回れるようにしたことで、写真はまさにその282Rのカーブを何の抵抗もなくスルスルと走っている様子だ。
この場合のオーバーハングも写したもので、この程度の張り出しなら、複線レールの反対線路を米国流の長い車両が走っても接触しなさそうだ。
マレー式(前後にシリンダーを持つ関節式蒸気機関車)の機関車なので、前後二対のロッドがシャカシャカと忙しく動く様は見ごたえがある。
また、この製品は超スロー(動輪1周5秒以上)が効き、そしてツインモーターにより力強く加速し、長編成の客車もスムーズに走る。最近のKATO製品のハイクオリティそのものである。
写真の客車は本来の”ユニオン・パシフィック”の車両ではなく、この複線を走らせる為に、もう一方の列車として購入した”ミルウォーキー・ロード”の客車だ。
と、何だか段々詳しくなってきた。
とりあえず、”Big Boy”は久しぶりに買ってよかったと思える車両だった。
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