バブルのおすそ分け

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そうか、もう1年近く経つのか。昨年の11月に和歌山県の白浜に初めて旅行をした。
今更ながらではあるが、記憶に残るホテルだったのでご紹介したい。
このヨーロッパの城のような建物は”ホテル川久”だ。ここに宿泊した。

“ホテル川久”は1989年、日本がバブルの絶頂期に建造されたホテルで、日本と世界各地の職人の匠の技を集結させた「夢の城」とも言え、総工費は400億円を越したとされる。
優れた建造物に授与される「村野藤吾賞」を授与しているが、まさに、建築から内装の全てに至るまで完璧を求めて造られたことを感じるホテルだった。

これが有名なロビーで、圧巻の豪華さである。
ドーム天井は22.5金のドイツ製の金箔19万枚をフランスの職人により張られたもの。
天井を支える柱は、ウィーンのオペラハウス等、ヨーロッパの著名な建築で見られる特殊な技法によるもので、1本1億円、因みに24本の柱がある。
床はイタリアの高級なローマンモザイクタイルが貼り詰められている。

元々は、バブル期らしく会員制のホテルとして創業し、会員権は個人で2000万円という高額で、宿泊も一泊10数万円だったらしいが、稼働率が悪く1995年に経営破綻。
その後、カラカミ観光が買収して今日に至る。一般人にも宿泊可能なホテルとして営業するが、最上級のサービスは以前同様に今も変わらない、という。

とは言え、高級なホテルなのであるが、昨年の11月は国の旅行支援があり、コロナワクチンの証明などを含めて宿泊費用が大幅に下がる時期だった。そうした宿泊費用が下がっていることに加えて、ホテル側の期間サービスだったか何かで格安料金が表示されて、普通の温泉旅館並みの金額でロイヤルスイートルームに宿泊することが出来たのであった。

ロイヤルスイートルームの部屋。写真の右端の奥に少し見えるのが入口のドアで、入口からこの部屋までの通路に、片側に美しいトイレと、向かい側には大きなクローゼットがある。
また、写真中央の扉の開いている奥にベッドルームがあり、ベッドルームの奥にはパウダールームが備わる。
ベッドルームへの入口の左にモザイクの入ったガラスの壁があるが、ガラスの向こうが通路で、入って行くと奥に洗面所があり、その先にはオーシャンビューのバスルームがある。
とにかく、全てが手抜きの無い完璧な作りの室内である。

部屋を反対側から見る、窓の外はオーシャンビュー。

ベッドルーム。右のドアは入口からの通路に繋がる、このドアの先にパウダールームがある。

洗面所。この左側に風呂が繋がる。

レストラン。写真が無いので同ホテルのHPから借用させて頂く。
「王様のビュッフェ」で有名な”ホテル川久”であるが・・・
無論、王様はビュッフェ(バイキング料理)は召し上がらないが、要するに、王様が食するほど豪勢な食事というか、バイキング料理の王様、というのが正しいのだろう。

多くの訪問者は、リッチなホテルの施設と共に、この食事が大きな目的だろう。
それぞれの料理は美味で、小さな器に入ったものも多いが、それだけに色々な種類のものが食べられる。何度、色々な料理を取りに行ったことだろう。
顧客も、豪華なホテルだけにバイキング料理と言えどもガツガツと下品な振舞いをする人など居ないのは有難かった。

食事も佳境に入った頃、スイーツ作りのファイアーパフォーマンスも行なわれた。

いや、まさに満腹、満足のディナーでした。

温泉の写真も写せないので、ホテルのHPから借用させて頂く。
オーシャンビューの温泉。

やはり、ホテルのHPからの画像を使わせて頂く。
こちらはお風呂の内部にある暖炉で、向こうに湯舟が見える。
暖炉を囲む石造りのベンチは床暖房で温められており、スパに居ながら暖炉の炎を眺めるという、独特の感じを味えて、とても気に入ってしまった。
こうして、”ホテル川久”の紹介をしたが、詳しくはYou Tube等で検索して頂ければ良い。

さて、南紀白浜と言えば、関西有数の観光地であり、多くの方が訪れる場所だ。

有名なところで、”アドベンチャー ワールド”
列車タイプのトレーラー(ケニア号)で”サファリワールド”の「肉食動物ゾーン」に入るところ。

“アドベンチャー ワールド”はパンダが上野動物園より沢山いることでも有名。
それこそ並んで待つこともなく、何頭ものパンダが見られた。

白浜の名前の由来たる”白良浜”(しららはま)。綺麗な砂浜が続く、夏には多くの海水浴客が訪れる。

“千畳敷” 太平洋に向けて突き出した大岩盤。

“三段壁” 千畳敷の南海岸にそそり立つ高さ50mの断崖、エレベーターで下りると洞窟がある。

あとは、最後に寄った”とれとれ市場”だ。

“とれとれ市場”の内部。まぐろの解体ショーも見られた。

というように、南紀白浜を色々満喫させてもらったけど、やはり、円月島の夕景が良かったかな。

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