旧東名という呼び方は無いけれど、新東名が開通して以来、東に向かう時には、いつも新東名を使うようになり、旧来の東名高速(ここでの呼称、旧東名)を通ることは無くなっていたが、先日、「ツインリンクもてぎ」に向かう道すがら、久々に旧東名を通ってみた。
新東名は確かに車線の幅が広く、3車線区間も多いし、そして、カーブや勾配が緩いのでとても走りやすい。また、各サービスエリアは綺麗なこともあって、一旦新東名を使うと旧東名に向かう気がしなくなっていた。
しかし、新東名は山あいを通るので、手付かずの綺麗な景色を見られるものの、道も景色も単調と言えば単調である。
一方、旧東名は各主要な街を結んでいるので、それらの街の雰囲気が見えたり、湖や海の近くを通るなど、バラエティに富む。そんな景色が少し懐かしくなり、タイトル写真の三ヶ日分岐では「東名」側の道を選んだ。
(写真は牧の原の登り坂)
やはり道は基本的に空いていて、新東名開通前の混雑した高速道路の印象は無くなり、かなり走りやすくなっている。
しかし、さすがにカーブは多いし坂もきつい、そして、遅い車が居ると詰まってしまい加減速を繰り返すことになるので、平均速度は新東名よりはガクンと落ちる。
何と言っても旧東名での絶景のポイントはここだろう。
由比の海岸添いに見る富士山は、トンネルから出ると正面に現れるだけに、海の青さと共に富士山の迫力に感動すら覚える。
「そうそう、これが見たかったんだ」と、旧東名を選んだことに納得できる。
そして、私のもうひとつの楽しみは、富士川SAにある「レストラン駿河路」に立寄ることである。
以前にも、このコラムで紹介したが、ここの「釜揚しらす丼」はとても美味しい。今回は久々なので、”まぐろの大トロにぎり”も奢ってみた。
レストランの窓越しには、富士川の向こうに、そう、近く世界遺産に登録される富士山が大きく映り(下写真)絶景の中、美味に舌鼓を打つ。
新東名のSAも、かなり色々試してみたが、私的には、ここに適うところは無い。
「美味いものは食ったし、まだ先は長い、さあ宇都宮まで飛ばして行こう」