初めてのクルーズ旅行 Final

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最後の寄港地となる鹿児島に着いた、鹿児島も初めてだった。
ここはツアーではなく、無料の循環バスに乗って見学に回る予定だ。
鹿児島は「丸に十の字」の島津は外せない、写真は薩摩藩主 島津氏の別邸「仙厳園」(せんがんえん)の内部。

下船してバスに向かう人々、まずは各ツアーを申し込んだ人達から降りる。写真の左に見えるバスがツアー用のバス、間にタクシーが待つ。循環バスは写真より右側に10台程がスタンバイしている。

何の写真?
これは循環バスに乗るために下船する船内の行列で、5階にある大きな円形レストランの周りを移動する様子。結局バスに乗るまで小1時間かかったかな。
循環バスは、港⇒仙厳園⇒鹿児島市内(よかど鹿児島)⇒港 のルートで、これに合わせて行動の予定を決めていた。

「丸に十の字」の名勝 仙厳園だ。江戸時代に建てられた島津家第十九代当主・島津光久により建設された。

これまでに天皇陛下をはじめとし、西郷隆盛や多くの著名人が訪問している。(左は篤姫)

庭園からは、海を隔てた向かい側に桜島が大きく見えるのだが、この日は雲が被り、下の部分しか見えなかった。
いずれにしても、タイトル写真にもあるように大変立派な別邸だった。

循環バスで鹿児島市内に戻り、向かったのは、このデパート「山形屋」だった。
どうですか、この外観。近年デパートは何処も様変わりして近代的なビルになり、オシャレな内容になっているが、この言わば百貨店の姿を留めているのは素晴らしく、この中の「食堂」で昼食にしようと決めていた。
ところが何と休業日。火曜日は休みなのか、調べて来なかったな。
仕方が無いので商店街の中を歩き見つけた、結構シャレた定食屋さんに入った。

これが大正解で、やはり、何と日本の食事の美味しいことか。
店は二階なので下の商店街を通る人を見ていると、私と同じカード(クルーズカード)を胸にぶら下げている人の多いことか。言わば、仲間ばかりが鹿児島の商店街をウロウロしていた。

外せなかったのは西郷隆盛像を見ること。上野公園の浴衣を着て犬を連れている像と違い、明治維新を成し遂げた後の姿で、「せごどん」ではなく「陸軍大将」の姿だ。
続いて、この像の後ろにある小高い山の上の、目的地のSHIROYAMA HOTELにタクシーで向かった。

お風呂は写真を写せないので、同 SHIROYAMA HOTELのHPの写真を引用させて頂いた。
桜島が正面に見える、このホテルのお風呂に入るのが目的だ。
まさに、この写真どおりの景色なのだが、先述のように桜島は雲に隠れて半分程度しか見られなかったのだが、それでも絶景に長湯をしてしまった。
ホテルからはタクシーで鹿児島市内の循環バス乗り場に戻り、最終近くの循環バスに乗るが、これで船に乗り遅れることは無いと安心する。

ベリッシマの桟橋へは途中長い橋を渡るのだが、ふと外を見るとベリッシマの乗組員と見られる人達7~8人が、買い物袋を提げて歩いていた。
「そうか、私達は素晴らしいサービスを受けて快適に過ごさせて頂いているが、それを提供してくれている、あの人達は徒歩で港から離れたショップに買い物に行っているのか」と思うと少し複雑な気持ちになった。

部屋に居ると「ボーーーー」と汽笛が長々と鳴っている。
これまで出港時に汽笛は鳴らさなかったのに、「そうか、これが最後の出航だ!」港の見える反対側に行こうと、大きなガラス窓の6階のロビー横に行くと、大勢の人が港に向けて手を振り、そして鹿児島港の人達が手を振って見送ってくれていた。
写真は、もう港の端だが、それでも何人もの人が手を振って送ってくれる。
お互い手を振り合うだけなのに・・嬉しいものだ。

この日は、朝から中央のプロムナード部分に沢山の机が並べられていて、何かやるのだろうと思っていたが、夜になると、何と沢山のチョコレートのお菓子が山のように作られていた。
そして、全員に望むだけ配られた。

部屋に持ち帰り食べたが、こんなに美味しいチョコレート菓子(ケーキ)を食べたことが無かった。

この日は「ホワイトパーティー」と称して、白い服装での夕食だった。
その後、16階のプールサイドには多くの人が「ホワイトパーティー」よろしくダンスに興じた。全員が白装束でもあり、何処かの宗教団体に見えなくも無かった。
でも、皆さん元気、いつまでも踊りまくっていたが、我々は早々に退散した。

9日目、東京に向かうこの日も一日クルーズになる。
朝食は気に入ってしまった和食の朝定食(今回はサバの焼魚定食)を6階のレストランで摂った。写真はレストラン風景で朝食のスペースは右端の窓側になる。

午前中に落語家 桂宮治氏の公演があるというのでロンドンシアターに向かった。撮影、録画は禁止なので開演前の写真になる。
私の好きな「笑点」で一番右に座るのが桂宮治氏だ。正直「笑点」では、さほど達者に思えなかったが、こうして一人で高座に上がられると見事な話芸で、とても笑わせてもらった。
鹿児島から乗り込まれたとのこと。

落語を見た帰り道、この日のプロムナードは桜だった。

この日は宿題があった。今日の夜10:30までに荷物をまとめ、スーツケースをドアの前に出さねばならない。スーツケースは東京クルーズターミナルの税関手前まで運んでくれて、個人で税関を通過すれば、再び佐川急便に預けて自宅まで運んでくれるのだ。

最後の昼食は15階(ビュッフェ)に行った。
ベリッシマはイタリアの船だけあって生地から作るピザは特別美味い。最後に食べておかなければと。

スタッフの方に記念写真も撮って頂いた。朝も、昼も、深夜にもお世話になった15階だ。

部屋に帰ってナビゲーションを見ると、丁度三重県沖を航行していた。我が家に最も近く、ここで下ろしてよという訳にも行かない。
速度16.3ノット、東京国際クルーズターミナル(入港6時30分)までは、まだ16時間程かかるのか。

お昼からはウオーキングに16階デッキに出た。何人かの人が歩いていた。一応、ウオーキングとジョギングのレーンは分かれている。船の2/3程度を周回するルートで全長は328mだ。

船の最後部部分までは来たことが無かったが、プールやジャグジーにデッキチェア、そして上の19階にはヒマラヤン・ブリッジと呼ぶ綱渡りのようなアクティビティがあった。夕食を共にしていた若夫婦は、あれも体験したと言っていた。ようやるわ、コチとらデッキチェアに寝転んでいるのがベストだわな。

最後の夕食は張りこんで有料の鉄板焼きレストランに行くことにした。
まずは、ナイフやフォークを投げるパフォーマンスから始まり、サラダ、海鮮の鉄板焼き(サーモン・ホタテ・海老)、にぎり寿司(5貫だったかな)、ステーキ(肉厚・サイドに椎茸/トマトなど)、最後に玉子ピラフと続いた。

終盤、見事なパフォーマンスで焼いてくれたステーキ、美味!
もう、このころにはかなり満腹感があり、この後で焼いているピラフは無理だろうなと思ったが、何とかお腹に押し込んだ。食後、お隣の席を見るとステーキの半分で止まっていた。
因みに、このコースの金額はUS$44だった。無論、飲物はクルーズ料金に含まれているので、ここでも無料だった。

夕食後は、いつものようにロンドンシアターにショーを見に行くと、今回は最後としての挨拶公演で、これまでの出演者全員が揃い、撮影もOKだった。
毎日、素晴らしいミュージカルを、歌を、パフォーマンスを見せてくれた人達。
「ありがとう、ずいぶん楽しませて頂きました」
嬉しい終演だった。

真直ぐ部屋に戻るのは惜しく、センターコート横のラウンジ・バーでカクテルを。すると向かいのテーブルでブルーの綺麗なカクテルが見える。ボーイ(?)さんを呼び「あれは何?」と聞くと「MSC Blue & Blue、要りますか?」と。無論!!
これは美味しかった。中にアイスクリームを入れたカクテルで、「何だ、もっと早く知れば良かったな」と、家内と乾杯をした。

部屋に戻ると、あるいは富士山が見えるのではないか、とベランダに出てみたが、真っ暗で何も見えなかった。しかし良く見ると、太平洋上には多くの船が航行していた。
月明りは明るく、星も見えた美しい夜だったので暫くの間、見入ってしまったが、ようやくベッドに入った。

ご愛読、ありがとうございました。
結局、どれも長文になってしまいましたが、これでも、かなり割愛したものです。
このジャパネット クルーズは、10日間では足りないほどの内容で、気の利いた数々のサービスに感謝するほどでした。

初めてのクルーズ旅行でしたが、とても素晴らしい体験をさせて頂きました。

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