トヨタ ヤリス ハイブリッド

Automobile

前回のブログにあるように、熊本空港最寄りのトヨタレンタカーで借りたヤリス ハイブリッドだ。
2023年の日本の自動車市場(軽自動車を除く)で最も売れた乗用車がこのトヨタ・ヤリスで、一度乗ってみたかったクルマである。
因みに軽自動車も含んだ全体の1位は、少し前のブログに取り上げたホンダN-BOXであり、そして第2位がヤリスだったので、1位に続いて2位のクルマのブログ記事になる。

今回のヤリスは4代目となりKSP210型で2020年の発売。
エンジンは3気筒1500ccハイブリッドで、91psとモーターの59kw(80p)で合計すると171psとパワフルであるし、モーターの低回転からのトルクが、より高性能を発揮しているようだ。
また、トランスミッションは電気式無段変速(E-CVT)という機構が採用されており、構造的に詳しくないが、一般のCVT車にあるスロットルレスポンスの遅れを、この車では全く感じなかった。

今回の行程は、熊本空港から大分県日田市にあるオートポリス サーキットへの往復とサーキット内の移動で約50kmだった。

普通に違和感の無い運転席。無理のない自然なポジションがとれるし各操作類も問題無い。
レンタカーはいきなり色々なクルマに乗ることになるのだが、このクルマは、すぐに違和感なく走れた。
いきなりのインプレッションになるが、この車、とにかく乗ったらビュンビュン良く走る。

外観からは狭いだろうと想像していた後部座席は、座ってみると以外と普通だった、無論、広くはないが大人4名は無理なく乗れよう。
(写真の左側前席はシートが後ろにスライドし過ぎ)

ヤリス ハイブリッド、とにかく良く走る。ゆっくり走りたくないほどに良く走る。

話は変わるが、電気自動車のテスラに初めて乗った時にはショックを受けた。モーターによる超高加速(0~100km/hが3秒程度という)は別世界だった。おそらく、私が受けたショックと同様に各自動車メーカーもショックを受けたであろうと思う。そして、その加速の気持ち良さは運転するものの快感を揺さぶる魅力があり、販売に繋がったのだろうと思う。
一方で、ハイブリッド車には当然モーター駆動があり、これを有効に働かせればレシプロエンジンの低回転時の力の無さをカバー出来る訳だ。
まさに、このヤリスはモーター駆動が有効で、アクセルを踏んだ途端に想像以上の加速に入り、誠に気持ち良い。
足回りも、以前のトヨタ車のイメージの柔らかい足ではなく、固められた印象で、途中のワインディングもスイスイとこなせた。車体が大きくなく軽いし(1180kg)、また各操作類も軽快感がある。
全体に少し安っぽさは感じるものの、以前のヴィッツからは大きく前進している。

とにかくビュンビュン走る。
そう、この良く走る感覚、その気持ち良さが多くの人に受け入れられたのではないかと思う。
以前に乗ったニッサンNOTE e-POWERが、本来は良く走るのにアクセルを大きく踏まないと高加速に入らないのとは正反対で、僅かに踏むだけでビュンと走る、この気持ち良さが・・。
ヤリス ハイブリッドは、まるで現代版ボーイズレーサーの印象だった。

この日は曇りがちで阿蘇の外輪山の北側からの眺めも、阿蘇山が僅かに見える程度だった。ただ、眼下の阿蘇市内は小さく模型のように見えた。

さあ、空港までひとっ走り、飛ばして行こう。

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