羊の皮を被った駿馬? Honda e

Automobile

私の車を定期点検して頂いている間、試乗車のホンダeを貸して頂いた。
30分余りの試乗だったが、予想を上回る出来の良いクルマだった。

近年の内装の流れというか、テスラをはじめとしたシンプルなデザイン/構成が増えているが、このHonda eも虚飾の無いシンプルなデザインで、全体にサッパリしていて、全幅液晶画面のダッシュパネルが、これまでの自動車とは違う世界観を感じさせた。

ダッシュパネルはマルチインフォメーション・ディスプレーと称し、様々な情報/コンテンツが表示される。

運転席から見た景色だが、ここではハンドル横のドアミラー画像に注目で、ダッシュパネルの左右の端に画像で表示される。目線の移動が少ないし映像の範囲や倍率なども適切で、確認しやすい。
また、大きなドアミラーが無いので右前の視界がよく、小さなカーブや曲がり角などで安全。
同様にルームミラーも画像になっていて、こちらも見やすかった。
これらは電気自動車に限らず広く普及してほしいところだ。

走行は普通に走れば違和感の無い、スムーズな走りの軽快車である。
最近のホンダ車は乗り心地が良いが、このHonda eも同様に路面からのショックが抑えられた良い乗り心地だ、おそらくショックアブソーバーが大きく進化したのだろう。
また、前にエンジンが無いので車の動きに軽快感がある。
同様に前輪駆動では無いのでハンドルの切れ角が大きく、小回りの利く扱いやすさもある。
普段の使い方として、気持ち良く走る、誠に快適なクルマという印象を受ける。
一方、少し全力加速を試してみた。
素晴らしい、というより凄い加速力で、並み居るスポーツカーを凌ぐほどだ。
ホンダらしいハンドリングと共に、「これはライトウエイト・スポーツカーだ!」と思えた。モーターによるシームレスな加速感は実に素晴らしく、残念ながらレシプロでは叶わない。
無論、テスラほどの爆発的加速では無いが、EVの高性能はしっかり備えている。

電気自動車と言うと、まずは航続距離がテーマとなるが、Honda eは「街中でベスト」なクルマ、として割り切ったところが面白い。
はとは言え、充電走行距離は250km程度走るようだし、私が乗った時のバッテリー残量は60%だったが、航続可能距離は94kmとあり、結構走れるな、という印象を受けた。
実際、普段の使い方で日々の走行距離が100kmを越える人は多くは無いだろうから普通に使えるのかなと思えた。

タウンユースをメインとしたHonda eの割り切りは、ひとつの的を射ているのかと思えるし、何より、運転した時の爽快感は得難いものがある。

そして、アクセルを踏みつけると・・・・

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