4月16・17日のこと、仕事で仙台のスポーツランドSUGOに出掛けた。
鈴鹿からは中部国際空港まではクルマで行き、飛行機で仙台空港に飛ぶ。そして空港からはレンタカーでサーキットに向かう段取りである。
今回、ニッサンレンタカーでノートe-POWERを予約した。
てっきり最新のノートに乗れると思っていたが、実はE12型という、ひとつ前のモデルだった。
実は、レンタカーを受け取った時には、知識の薄い私は、ひとつ前のモデルだとさえ気付かなかった。
というのも、早くサーキットに向かいたいので、係の方の説明もそこそこに、クルマもまともに見ずに走り出した為でもある。
サーキットに到着すると4月半ばというのに桜が満開だった。鈴鹿ではすっかり花が散り、葉桜になってしまっていたのに。
サーキットの駐車場に停めて、改めてクルマを見ると、あれ、これは前の型じゃないか、と。
これは日産ノートの二代目で、5年程前に初めてe-POWERとして電動のみのハイブリッド車として出たクルマだった。
SUGOのコースサイドはクルマで見に行けるのでノート駆り、SUGO名物のSPコーナーを見に行った。
写真はSP 2つ目の出口から最終コーナーのアプローチを見たもので、ミニのレースをやっていたが、最終コーナーを目指す車列の前方に、蔵王連峰が雪を被り、美しくそびえ立っていた。
満開の桜と雪山のコントラストが美しく、まさにSUGOでないと見られない景色だった。
SUGOの宿泊は仙台市内のホテルになる。以前に泊まったことのある国分町にあるホテルを予約していた。
仙台と言えば「牛タン」というのが私の相場だ。ひどい時には3日連続で「牛タン」を食べてしまう。
やはり以前にも行ったことのある牛タン店「司」に行ったが、テーブル上に井上尚弥のサインがあり、その前の席だった。
それよりも、左前方の張り紙には「ビジネスマンとして報告の遅れは嘘をついた事に等しい」とあるのが印象的だった。
私の関係するスーパーFJレースは土・日曜をかけて2レースが行われるので宿泊したのだが、無論、この日産ノートで仙台市内とスポーツランドSUGOを往復した。
この2代目ノートは、2012年に1.2リッター 3気筒エンジンを搭載して発売されたが、2016年に”e-POWER”として、エンジンは発電専用に、動力はモーターのみで駆動するハイブリッド方式のクルマになる。
こうして、乗った印象は「もし、モーター駆動のクルマだと知らされなかったら、気付かないかも知れない」と思えた。
無論、静かだし、踏み込めば低速時から良い加速が得られる、良く走るクルマだとは思えるのだろうが・・
というのも、テスラショックと呼んで良いのか、テスラの発売により、電気自動車の超高性能はモーター動力の凄さをまざまざと知らしめたし、加速の凄さに留まらず、電気を使うことで、まるでクルマがロボットのようになり、便利で安全で面白い乗り物であることが、今や多くの自動車メーカーの知るところとなっていよう。
だから、単にエンジンの動力をモーターに置き換えたのみ、のような印象に、古さというか、時代の違いを感じてしまったと言える。
仙台空港の間近の道にも桜が咲いていた。
確か、東日本大震災の2~3年後に訪れたことがあった。
この辺りには瓦礫が積み上げられていて、重苦しい気持ちで空港に着いたことを思い出した。
一方で、こうして桜の花を愉しめる綺麗な景色になったのか、と思うと、安らぎを覚えた。