歳のせいでもあろう、だんだん面倒なことはやりたく無くなり、何かと手軽に出来るものを欲してしまう。
パソコンでメールやホームページをチェックしていると色々な広告が表示されるが、そんな中、簡単に遊べそうで、そして手持ちには無いZゲージの鉄道模型が目についてしまった。
ポチッと押すだけで何でも簡単に買えるのも善し悪し。
この商品、これまでに全く興味が無かった訳では無いが・・・
ついぞ、ポチッ・・・と。
それがこれで、以前に生産中止になっている東京マルイ製の商品名「完成ジオラマコース」である。無論、中古で格安になっていたからでもある。
作り上げたレイアウト製品というよりも、型に入れて流し込んで作ったオモチャ的なジオラマではあるが、ただ、各建物には照明が入っているし、小さな車両には室内灯の照明が綺麗だし、楽しそうではないか!
コントローラーも必要なので同じくネットで探すと、すぐに見つかった。
このジオラマ用の製品だが、メーカーの東京マルイは模型・玩具メーカーで鉄道模型は初めての製品になる。しかし、停車時もライトが点く機構を備えている、このコントローラーや、車両の出来の良さ、ジオラマ全体のレイアウトの良さや照明による綺麗さ、加えてジオラマやコントローラーの入っているケースに至るまで気が利いた作りは鉄道模型のメーカーとは異なるもので、全体的に手際の良さを感じる。
因みにZゲージとは、1/220縮尺のゲージのことで、写真は右から今回のZゲージ、中央がNゲージで1/150、そして左側の大きいのが1/80のHOゲージになる。
参考までにキャノンのデジカメを並べてみたが、如何にZゲージが小さいかお判りいただけよう、私の人差し指とほぼ同じ大きさなのだ。
やりたかったのはこれである。
「Zゲージ ジオラマ on 炬燵」なる様で、テレビを見ながら、お茶を飲みながら、目の前には景色のあるジオラマに良く出来た模型列車が走る、という。
このジオラマの組立てはとても簡単である、箱から出して 二分されたジオラマを合わせるだけで良い。
レールジョイナーは無くて、線路下のプラスティック製のジョイント(写真では黒い部分)により固定される。線路は突き合わされる形だが、ジョイントにより正確に位置決めされるので全く問題ない。それどころかジョイント部の左右に出ている端子により通電が確実で、電圧ドロップは無い。
無論、ジオラマはレイアウトのような精密な作りでは無いが、コンビニや駅前のビル、山手には新興住宅が並ぶという小綺麗な町が作られていて、何よりも全ての建物にはLED照明が入っているのが、この製品の良さで、明るく楽しい。
東京マルイの広告用写真を真似て写してみた。
EF65の牽く20系ブルートレイン6連であるが、ご覧のように、各車両の室内灯は車輪を手入れしてやることで綺麗に点灯したし、走行中も殆どチラつかない。
よくぞ、この本当に小さくて軽い車両ながら(集電部のある台車部分は恐ろしく小さいのに)確実な集電が出来るものと感心する。
また、走行に関しては全く問題なく、特にトンネル内で線路はS字を描きクロスするのだが、脱線することもなく走る。
ただ、線路が汚れてくると流石にEF65の走りにバラつきが出たが、ティッシュ等で線路を拭いてやると再びスムーズに走った。
20系ブルートレインの最後部のライトが印象的。
部屋を暗くして走らせると、列車の室内灯が美しい。また、各建物の照明も綺麗だ。
このジオラマの真骨頂かな。
さて、肝心の片付けである。
このようにジオラマの一方を持ち上げると、簡単に接合部が離れる。
そして、箱に収めれば終了。
模型を走らせて、そして片付ける時は、意外と手間がかかるものである。
しかし、このジオラマの場合は線路の固定は無論のこと、建物や山まで固定されているので、単に箱に入れてしまえばお終いという訳だ。
箱には取っ手がついているので、鞄を持つように運べるし重量も軽い。
このジオラマは立てても収納出来るので、収納スペースを取らないのも有難いところだ。
私の場合、収納場所は固定レイアウトの下になった。