このホームページのアクセス数は解析ソフトで見ているのだが、このところ、2013年3月にアップした「新レイアウトの製作 その1」及び同4月の「・・・・その2」へのアクセスがとても多い。
ということで、レイアウト製作の始まり部分に関して、ご興味を持たれている方が多いと思われるので、記事や写真がダブるかも知れないが、再度、まとめた形でご紹介する。
以前の雑然としたホビールームの姿、広さは洋室6畳だ。
右に見える1×2mのレイアウトで遊んでいたのだが、知人が見に来られて帰ったあと、レイアウトはともかく、汚い部屋に案内したものだと反省することしきりだった。
そこで一念発起して、ホビールームのリニューアル&新レイアウトの製作を行うことにしたという訳だ。
まず大変だったのは、この部屋にある物を全て廃棄することから始めることになり、本棚、飾り棚、収納棚、写真には無いが大型テーブル、そして写真のレイアウトに至るまで、ほぼ全てを廃棄して、空っぽの6畳間、更地状態にした。
既に新レイアウトの構成は考えてあるが、今回は来客時に見て頂くスペース、収納展示棚の大きさと配置、作業机の配置など、レイアウトの大きさと共に、全体的なホビールームの設計をした。
最初の購入品が、この展示/収納棚と折り畳み式の机だ。(手前には古いレイアウトがまだ見える)
ニトリで購入したものだが右の机も同じシリーズの製品で、テーブル部分を折り畳むと、棚とほぼ面一になり、この通路部分が来客時のスペースで、私を含み5名程度まで無理なく見て頂ける。
因みに、収納棚は奥行40cmで、ペンドリーノのような長い25m級の車両も縦に収納出来る。
また、車両が手前に飛び出さぬよう、スポンジ付の両面テープで止めている。
このように、車両は縦に収納することで、沢山の車両を収納出来るし、何よりも各車両の顔が見れてよろしい。
さて、レイアウトだが、レイアウトの足に移動式の棚(商品名システムワイヤーシェル)を使い移動式のレイアウトとした。レイアウトは3200mm×1300mmの大きさになるので、当然、奥の方は手が届かない、そこでレイアウトを動かして奥に入り、反対側からの作業も可能にしよう、という算段だ。
まずはシステムワイヤーシェルを置いたところ、高さは935mmある。
当初は、この6ヶ所で行く予定だったが、後述するレイアウトベースが非常に重くなり、もうひとつ加えて7ヶ所とした。
12mm厚のベニア板をシステムワイヤーシェルに載せたところ。
レイアウトの外寸が3200×1300mmであり、ベニア板は910×1300mmが3枚、470×1300mmが1枚となる。当然、ホームセンターで切り出してもらった。
一見、フラットに見えるが、置いてあるだけで接続はしていない状態。
ベニア板の上に9mm厚のMDFボードを載せ、ベニア板に木ネジで固定したところ。完璧な平面が出来て気持ち良い。
MDFボードもベニア板と同じ寸法で、同様にホームセンターで切り出してもらった。
そして、ベニア板とは並べる位置を逆にして、つまり接続部が重ならないようにして、木ネジで留めることで、ガッチリとしたレイアウトベースが出来た。
ただ、ひとつの問題は、12mmベニア板は意外と重く、それに9mm厚のMDFボードも大変重い。下のシステムワイヤーシェルは当然収納も目的としており、よって、このレイアウト自体非常に重たい構造物になってしまった。
レイアウトの各コーナーは隅切りを行った。
写真の左側の壁との隙間が奥に入る時の通路で約26cmとっている、ここを通る時、何故か年々狭くなるのだが?
いや、隅切りの話。
角を取ると通路として入る時に引っかからず楽である。
このようにして四隅全てを切ってあり、レイアウトを動かして、どちらサイドからも奥に入れるようにした。
このレイアウトは二階建てになるが、二階部分をどう構成するか。
考えたのは、ホームセンターで売っている発砲スチロールブロック(高さ10cm)を柱に使えば簡単に何か所も同じ高さが作れる。確か10ヶ所位にブロックを置いた。
そして二階部分のベース(床)にはベニアは無く、9mm厚のMDFボードのみを置いた。
MDFは剛性も高くフラットな面が構成出来、綺麗な二階部分の路面が出来上がった。
そして、次の問題は二階部分への坂である。
上の写真でも手前の複線部は先の二階部分の複線に繋がねばならない。
ここでもMDFボードが活躍する。
写真はレイアウト奥の二階部分に切り込みを入れて下り坂を作っているところだが、MDFボードはサクサクと簡単に切り込みが入れられ、切った部分が適度に下り坂になっていくのである。
レイアウトでは坂を作るのがむつかしい工作だが、MDFは、坂作りには最適の材料である。
MDF製の坂の下には、何ヶ所か(適当に)支柱を入れれば良く、こうして実にスムーズな勾配が出来上がった。