続 マンガ  その2 配線図

○マンガ配線図.jpg
スケッチブックに画きなぐった、このひどい図は、このコラムの「マンガ」から始まった製作中の「HNモジュール」の配線図である。
前回のコラムで線路を敷くところまで出来、そして、配線に移ったのだが、電気を苦手とする私には、線路配置が簡単な割には意外と複雑で、配線図を何度も画き変えながらの作業となった。


◎線路配置_2.jpg
このモジュールでの電気配線とは、次のような運転に備えなければならない。
写真の左側から来る列車を仮にA列車として、駅の向こう側のホームを1番線とし、手前を2番線とする。(因みに右端の複線部、手前の線路は予備用で使わない)そして右側からのをB列車とする。この2列車が、この駅で行き違い(列車交換)をするのが中間駅としての役割になる。
① A列車が左から1番線に入る、この時、1番線は左側からの/コントローラーによる制御でなければならず、左側と電気的に繋がった状態にする。
② 一方、右側から来たB列車は2番線に入るので、右側から電気的に接続している。
③ 両列車が停止して走り出す時、1番線のA列車は右に行くので右側のコントローラーで運転されねばならず、つまり、一番線の電気は左側とは切断、右側に接続せねばならない。
④ 同様に、B列車は左のコントローラーで運転されることになる。
⑤ また、終端駅として使う場合には、片側のコントローラーから運転することになるので、左右の線路を電気的に繋げるスイッチも必要になる。
⑥ 制御電気系とは別だが、ポイント切替用の配線も必要。
これらの条件を念頭に配線を考えることになる。
HNモジュールを作られている方の中には、遥かに複雑な駅もあり、このレベルで複雑と言っては笑われる程度なのだが。
◎配線穴.jpg
KATOの線路から出ている給電用線路(フィーダーレール)を利用することにし、まずは床に穴を開けて通すのだが、コード先のカプラーを通すので比較的大きな穴が必要。無論、穴は線路で隠れる位置に開ける。
◎分配器_2.jpg
KATOからは別に、分岐コネクターが出ているので、これを多用することにした。というのも、配線の為のハンダ付け作業を減らし、着脱が容易であり、そして差し込みは方向性があるので極性が変わらない、というメリットがある。
◎ケースカット.jpg
前述の電気コントロールをする為に、スイッチBOXが必要となる。これも設計して製作する。
因みに写真はスイッチBOX本体を製作中だが、実はこの箱、100円均一Shopで売っていたアクリル系の四角い箱をレザーソーで斜めにカットしたところで、上にはスイッチの付いた天板か乗る。
◎複雑配線.jpg
これが完成した配線、ご覧のようにモジュール裏面の配線はこのように、かなり複雑になってしまう。
右の箱がスイッチBOXで、着脱式であり各配線はカプラーを分岐コネクターに差し込み接続する。また、スイッチBOXの配線出口にはグロメットを使い、後ろでコードを巻いて配線の引っ張りに対応した。
◎スイッチBOX.jpg
こちらは表面の完成したスイッチBOX。少しばかりデザインをしてみた。(左右のスイッチはポイント切替用)
中央の各スイッチは一番下の黄色部分(2番線)のスイッチは今、左に倒れているので、左の赤の線路と電気的に繋がっている状態。上の緑部(1番線)のスイッチは右に倒れているので青と繋がっている。
その上のスイッチは下向きでOFF状態となるので、赤と青は繋がっていない。
たった、これだけのコントロールなんだけど・・・
◎裏全面_2.jpg
こうして電気系が完成したのだが、モジュールの製作を急がねばならないのは、実は11月中旬にHNモジュール運転会が開催される、そこに参加を表明したからである。
モジュール上を試運転もしてみたが無事に走り、列車が走れる状態は確認出来た。
さて、モジュールは、どんな景色になるのか?
まだ内緒だけど、少しだけ。
地面も出来たし、プラットフォームも付いた。
電気系と、そして景色も含め、とりあえず運転会に参加しても問題ないレベルまできたようだ、ヤレヤレ。
◎少しだけ.jpg

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