全回のコラムに引き続き、タイトル写真はホンダジェット。
今回は本物ではなくモデルだけれど、
さて、何処に展示されていたものでしょうか。
正解はこちら「東京モーターショー」のホンダブース内でした。
事のついでにホンダジェットのエンジン、無論これは実物。
凄いですね、ゼロから高性能のジェットエンジンを作ってしまうのですから。
知ってました? 旅客機より上を飛べるんだって。
まあ、飛行機はこの辺にして。
ホンダのブースではEVカーの「Honda e」と新発売の「フィット」が主な展示だった。
「Honda e」は他メーカーのコンセプトカーと違い、発売も近いようで実質的な展示だ。
勿論、何といってもレースはホンダのDNAだ。
F1、モトGP、まさに世界の頂点たるレースカテゴリーで活躍する車両が並ぶ。
これぞモーターショーとでも言いたいコンセプトカーの展示。
ニッサン「ARIYA」、無論EVカーだが、そして時代はSUVだ。
今回、有明会場で力が入っていると思えたのがニッサンのブースだった。
展示車両も多く、人混みになっていた。
マツダもついにEVカー「MX-30」を展示していた。
何と、観音開きだ。
また、素晴らしいデザインの「CX30」が人気を呼んでいた。
確かにバランスの取れた美しいデザインだけど、Aピラーが後ろで寝過ぎじゃないの、何か乗り降りの時に頭に当たりそう、イケナイ、つい批判してしまった。
キリが無いので目立ったところだけを。
これは目立った。メルセデスのEVコンセプトカー「EOS」と言うのかな。
ダイナミックなデザインと光の美しさが人の目を惹いていた。
以前の私のコラム「メルセデスE-Class」でも室内照明の美しさを書いたが、その室内の青い照明を強調し、今回はボディのウエストラインにも青いラインを光らせていた。
未来のクルマは光もテーマになってくるのかな。
変わったところでは、JAFのブースにはレーシング・シミュレーターが並び、多くの人が順番を待っていた。
JAFが認定のe-スポーツを取り入れ、バーチャルシリーズを開催していることは全く知らなかった。
生憎、当日は強い雨と風が吹き荒れ、トヨタ等を展示している青海会場には足を運ばなかった。
その上で、ザックリと全体の感想を言ってしまうと、少し寂しいモーターショーだった。
以前の華やかさが失われた印象で、クルマへの関心が失われつつある現況を反映しているのだろうか。
そして、その日本のマーケットを見透かされたように海外メーカーの出展が激減し、メルセデスとルノーだけのようだ。そう、BMWやPSAやフィアット系や北欧系、アメ車や韓国系など、本当は見るだけでも楽しかったのに・・・
また、国内メーカーも、あまり力が入っているように思えず、お決まりのEVカーの展示と、あとは実質的な市販車を数台並べている印象だった。
モーターショーには、クルマが好きで、魅力あるクルマを見たい、と訪れる方が多いのではと思うが、そうした意味では夢が少ないショーに思えた。