鈴鹿サーキットのパドックに停まっていたこの車。
さて、何という車?
自慢じゃないが、私はすぐ判りましたぞ・・!
毎年、鈴鹿サーキットのレースで始めて開催されるレースが「新春 鈴鹿ゴールデントロフィーレース」だ。昔は「新春300キロレース」として耐久レースが行われていた。
老舗のJAF公認クラブである”名古屋レーシング”が主催するレースであり、敬意を持って見せて頂いている。
今はヒストリックカーによるレースが中心で、よって珍しい車が見られるイベントでもある。
そして、この車「あ、パナールだ!」と思った。
というのも、思い切り時間を遡って恐縮だが、確か私が高校生の頃の話。
車に興味を持つようになり車の名前を覚えたりしていたが、いっそ世界中の車を覚えてしまおうと、当時の世界の車が載っている本を見つけ、その本に掲載されていたメーカー名と車名を全て覚えたことがある・・・学校の勉強はやらなかったのに。
そして今回、おそらくパナールの実車を見たのは初めてで、昔の本で見て以来のご対面だったはずだ。
なのに、見た瞬間に「パナールだ!」と反応したのは、その時の記憶が甦ったのだろう。
いやー、歳をとり、近頃は物忘れが多くなり、人の名前なんか出ない。
なのに、あんなに昔に覚えた車の名前が出てくるのは不思議なものである。
誰かが言っていたが、歳をとると記憶はまるでコップの水が一杯になるように、新しく注ぐ水は溢れてしまうが、古い水は中に溜まっている、と。
いや正に、言い得て妙なり。
参考までに、パナールはフランスのメーカーで古く、19世紀末から自動車を生産していた。そして1960年代にシトロエンに吸収合併されている。
この車は「パナール・24BT」で、確かにフロント周りのデザインはシトロエンDSを思わせる。
ついでに当日、サーキットで見た車の写真をいくつかご紹介する。
サーブ96とシトロエンDS
フォード・エスコートとジネッタG4
ロータス・エラン(左)とフォード・コルチナ・ロータス
昔、憧れだったホンダS800クーペ
とても綺麗なニッサン・フェアレディSR
こちらも綺麗なトヨタ・セリカ
BMW 2002 通称マルニ
そして最後は多分 ヒルマン・インプ。
多分と言うのは、シンガー・シャモアも同じ形だったので・・・と、まだ覚えていたぞ・・・コップの底に!