たまにはドイツの写真でも

Travel

そう言えば「旅」のコラムが最近更新していなかった。
そこで、かなり以前にはなるがドイツで写した写真をネタに。
まずはフランクフルトの旧市庁舎と、その間を走るトラム。
このすぐ先の右手がレーマー広場になる。

有名なレーマー広場。このHPのTravelのタイトルの写真でもある。
レーマー広場は旧市街地にあり、石畳の広場の周りはゴシック様式の建築で、木組み切妻型の建物が独特の雰囲気を醸し出している。フランクフルトの代表的な歴史的地区だ。
繁華街2.JPG
そのレーマー広場から少し歩くとビルが立ち並ぶ近代的な街になる。
大きなデパートやショップが連なり、一気に現在のフランクフルトの人達の生活感が伝わってくる。
やはり近代的な街になると遠からず日本や他の国の街とも似た印象を受け、地域の個性は薄く感じてしまう。
IC.JPG
フランクフルト中央駅。
私の知人の中にはきっと「ああ、ここか」と思われる方も少なく無いだろう。
というのも、ヨーロッパ型の鉄道模型を趣味とされる方にはドイツの鉄道を好む人が圧倒的に多いからでもあり、毎年のようにドイツを訪問される方も居るほどだ。

◎ライン河調整済_2.jpgフランクフルトを出た列車はフランクフルト空港駅を過ぎ、そしてマインツを越えると景勝地であるライン川沿いをずっと走る。
ローレライを見つけたかったのだが、残念ながら判らなかった。
この写真のあたりだと思うんだけど・・・

向かったのはコブレンツだ。

このコブレンツの駅は如何にもドイツ国鉄(DB)らしい立派な駅舎だが、マクドナルドの看板が妙に似合っている。
駅前は少し閑散とした感じで、そこそこ降りた乗客も霧散した。
HotelHAMM.JPG
ネットで予約したホテルは駅から歩いて行ける距離だった。
少し古いビルが並び、人通りも少なく、何か淋しい感じのところだった。
そう言えば、ホテルのフロントでチェックインする時に名前を書くと「Osamu 」と書いたところで主人と思われるオヤジが「オサマ?」と言い、ギョロリと私の顔を見た。
丁度、世界でアルカイダが問題となっていた時期だったので、オサマ・ビンラディンのオサマ?と来た訳で、顔を見れば判り切った話だけど、一応「アイム ノット アルカイダ」などと言ってみた。ここは笑うところなのにオヤジは洒落の利かない奴で仏頂面のままだった。
空撮ドイツの角.jpg
(写真は壁紙より)
コブレンツはライン川とモーゼル川が合流する所に位置し、ローマ時代から水上交通の要衝の街と発展したらしい。両河川の合流点は鋭角に尖っている為「ドイツの角」と呼ばれる由、ということで見ておかねば、と駅からタクシーを飛ばした。タクシーには「写真を写したらすぐ戻るので待っていてくれ」と頼み、帰りの足を確保して、この「ドイツの角」に行ってみた。
○ドイツの角.jpg
これは、その「ドイツの角」の先端なのだが、その尖った名称とは別に、ゆったり流れる大きなライン川と夕陽に赤く染まる雲、そして、たなびくドイツ国旗など、何とも言えない穏やかなスケール感を味わった。
建物1.JPG
翌朝にはホテルからライン川べりや街中を散策してみた。
このあたりが住居区のようでアパートなのだろう。静かな雰囲気に美しく整備された、とても住みやすそうな印象だった。
まだ出勤前なのか自家用車が並んでいた。
ロッジ.JPG
そしてライン川のほとりに出てみると、そこには瀟洒なホテルやレストランが並んでいた。
なるほど、コブレンツは良いところなんだ。
出来ればこうしたホテルに泊まりたかったものだ、高そうだけど。
コブレンツ街_1.jpg
その後、繁華街を歩くと妙なことに気が付いた。
繁華街は写真のような少し古い街並みで、ごく普通の店舗が並んでいた。
フランクフルトから特急列車で1時間程離れたこのコブレンツは、一寸発展に取り残された地方都市なんだな、と感じていた。
そんな折、交差点あたりで地下道に向かう人がやけに多いことに気付いた。最初は道路を地下で渡るのかと思っていたが、どうも人の流れ自体が地下に向かっているようなので、とりあえず付いて行ってみた。
すると地下道ではなく、地下には近代的な商店街が広がっていた。
それも狭い地下街という印象でなく、地下は2階まである広い空間にはオシャレな店が並び、モダンな全体の構成は地下街というよりもショッピング・モールと言える。
そうか、地上の街並みは昔の姿のまま手をつけることなく、地下に近代的な街を作ってしまうとは、郊外に大きな土地を確保せずとも、これまでの街の場所に新しい街が作られている訳で、「何とも賢いよなぁ」と感心してしまったのである。

ショッピングセンター.JPG

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