新レイアウトの製作 その3 動くレイアウト   更新版

○移動.jpg
以前にご説明しているように、このレイアウトは移動式である。
まず、動かせるレイアウトなど滅多に無いだろうから紹介したい。
タイトルの写真は下部の取っ手を押してレイアウトを動かしている様である。


レイアウトの下の台は、商品名システムワイヤーシェルという、よく整理棚として使われているもので、キャスターの付いている仕様である。
○レイアウト下.jpg
写真では、黄色い取っ手に注目頂きたいが、タイトル写真ではここを持ってレイアウトを押していた。そう、こんな取っ手の付いているレイアウトなど、まず他に有り得ないだろう。
レイアウトを動かすとは言え、レイアウト自体は12mmベニア+9mmMDFボードを重ねた構造であり非常に重たい。そして下のシステムワイヤーシェルも当然、整理棚として使うので本や工具や部品、その他が乗っており、レイアウトを動かすには、かなりの重量を動かすことになる。特に動き始めはキャスターの向きが変わるまで、かなりの力を要する。
それをレイアウト自体で押し引きしていては、レイアウトを痛めることになるので、この取っ手を付けた、という次第。
○定位置_2.jpg
その必要性を紹介すると、この写真は定位置にあるレイアウトの奥側で、壁との間に、ほぼ隙間が無く、このままでは人が入れない。
レイアウトの奥行きは1300mmで、片側から手の届く範囲では無く、レイアウト奥の作業が出来なくなる。
その場合、一般的にはレイアウトの中に穴を開けて人が入れるようにするのだが、へそ曲がりの私は逆にレイアウトを動かす、という方法を採った訳だ。
○奥の作業_2.jpg
このように、レイアウトを前に出すと奥からの作業が可能になる。
また、レイアウトのメンテナンスや、時には脱線、あるいは諸トラブルに対しても、双方から手が延ばせる状況を作りたかったのである。
もうひとつ。
アンカプラー(連結解放器)を付けたので紹介したい。
私のレイアウトでは主にイギリス型を走らせるが、機関車の付け替えや方向転換、それに貨車の入換操作など、連結を容易に脱着出来ると運転の楽しみは大きく広がる。
そこでアンカプラーを設置することにし、フライシュマンのアンカプラーを組み込んだ。
○フライシュマン接合.jpg
KATOの線路にフライシュマンのアンカプラー線路を繋ぐと、このようになる。
まず、レールはKATOが75番、フライシュマンが100番で高さが違うが、PECOから出ている特殊ジョイナー(写真後ろに散らばる黒いものがジョイナー)で、このように繋げられる。
しかし、道床の高さがフライシュマンは薄く、下に隙間が出来てしまう。
○アンカップリング.jpg
これは、もうレイアウトに設置して連結解放テストをしている模様だが、このように、フライシュマンの線路の下にコルクを敷き隙間を無くしている。
この後、仕上げは粘土で道床部の形を整えて、最後に塗装をする。
因みに、このレイアウトではバラスト(砂利)は撒かない。
こうして、4カ所にアンカプラーを設置したのが下の写真だ。(写真の黒い部分)
アンカプラーと奥に見えるターンテーブルを使うことにより、運転操作の楽しみが増える。
ん、琴電が見える?
そう、支線のDC(直流アナログ)路線で試運転中なんですね。
日本型を走らせる時には地方鉄道路線になるのでね。
○アンカプラー4カ所_2.jpg
PS:
支線に関連して。
○支線_1.jpg
写真は未完成なレイアウト左側部分で、本線を行くプルマン列車と行き交う支線上のディーゼルカーのダービィ・ライトウエイト。(大変好ましいカタチをした車両だ)
この部分の線路の曲率は、本線の外から490R、内側が430Rそして支線は370Rを使用している。
因みに、本線は430Rを最少としていて、ホーンビィの全製品、そしてKATOのD51の走行を考慮した。
そして、KATOが有難いことに370Rを製品化してくれたので、こうして限られたスペースながら支線の設定が出来た。ヨーロッパ製の360R前後の線路を使わざるを得ないと思っていただけに、統一性を考えるとKATOから370Rが出たのは有難かった。

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