今、国内レースで最も観客動員の多いレースがスーパーGTレースであり、そのシリーズ最長レースが鈴鹿のポッカ1000kmレースである。
今年も快晴に恵まれた空の元、大熱戦が繰り広げられた。
ご覧のように、スターティンググリッドもグリッドウオークの方達で満杯状態となった。
写真はポールポジションのS Road REITO MOLA GT-R、途中、接触で一旦順位を落とすが、最終的には優勝する。
この「インターナショナルポッカ1000km」レースから。
CR-Zのレーシングカー!
以前より聞いていたが、初めて実車を見た。GT300クラス用に開発され、参戦2戦目だが、予選結果はポールポジションを獲得。
とりあえず、デフォルメされたこの形が何ともカッコ良く存在感がある。因みにミッドにエンジンを積み、ホイールベースもNSXと同じとのことで、上手くデザインするものだ。
ハイブリッドと言えば、先駆者はこのプリウス。こちらも見事にレーシングカーデザインとなっている。こちらは16kgのウエイトハンデを受けており、予選11位からスタートする。
こうしたハイブリッド車とポルシェやアウディ、フェラーリにスカイラインGTR、アストンマーチン・BMWなどが同じクラスで走り、ちゃんと競合するのであるから、とても興味深いし、レギュレーションが上手く作用していると言えよう。
こちらはグランドスタンド裏のグランプリ広場、いくつものステージや様々な出店があり、こちらも満員状態。1000kmともなるとレース時間も6時間を越えるので、観客も食事をしたりショッピングをして1日を楽しむことになる。ただ、猛烈に暑かったけどね。
また、グランプリ広場には古いレーシングカーも展示されていた。
これはコニリオ。
ホンダS800をベースに使い、エンジンはチューニングを施し、そして、車体をFRPで作ったもので、このあたりが樹脂製ボディの創成期である。
チームによっては、こんなプールも用意されていた。真夏の耐久レースの暑さは半端ではない。バイクの8時間耐久レースではよく見られるもので、真に熱くなった体を冷やすには最も効果的。
しかし、4輪レースでは冷媒を利用したクールスーツや、この1000kmの出場車にはクーラーを備えている車も多くなり、プールを準備するチームも減ってしまった。
GTRのピットイン風景、クルム選手から本山選手に交替するところ。
レースは、1000kmという長丁場であり、色々なトラブル、そして大きなクラッシュ等もあって、セーフティーカーの導入が2度もあり、久々に荒れたレースとなった。順位の入れ替わりも最後まであり、見ている人には長時間、そして最後まで目が離せない、とても面白いレースが展開された。
実は、モニター上に写った大クラッシュも写したのだが、場内モニターの映像は肖像権により録画は無論のこと、写真も含めて勝手に使用出来ず、ここに公開することが出来ないのは残念。
そのクラッシュは、今や日本のトップドライバーとなっている塚越選手で、何と130R入口でリアタイヤがバースト(破裂的パンク)し、スピン状態となりイン側のウオールにかなり派手にぶつかり車はバラバラになった。
今の車の安全性や首を守るハンスなど、大事には至らないことは映像でも判っていたが、医務室に行き、大丈夫との状況を聞き、ひと安心した。
いや、耐久レースは見ている方も疲れます。
何よりも、激戦を制した柳田真孝選手おめでとう。
それに、もうブッちぎりだったけど、星野一樹選手GT300優勝おめでとう。
下は、その優勝者アストンマーチン・ヴァンテージGT3。
ん、ミシュランの日よけは、なんとも日本的な・・・