レーシングドライブは寿命を延ばす?

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昨日は久々にFK4フォーミュラを走らせた。
本当に久しぶりで、多分、2年近く乗っていなかったように思う。
いやー、それしても気持ち良かった。
本当にレーシングドライブって楽しいですね!!
どこかで聞いたフレーズだけど。


以前にも紹介したが、FK4レーシングスクールという私が校長を務めさせて頂いているレーシングスクールがあり、毎月、鈴鹿サーキットの南コースで開催している。
http://www.grid-racing.co.jp/fk4/
10代~60代まで幅広くの方が受講されるが平均的に年配の方が多く、フォーミュラカーによるレーシングドライブを楽しんでおられる。
一方、若手の参加も多いのだが、主にカートからフォーミュラカーへの移行に際し、まずは、このFK4で学び、慣れてからステップアップしよう、といもので、実は、これまでに非常に多くの有名になった若手ドライバーがこのスクールから出ている。後にF1ドライバーになった選手、フォーミュラニッポンやGT、F3で活躍しているドライバーなど数多い。
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FK4は軽自動車のエンジンを搭載した、このスクール専用の小さなフォーミュラカーである。それはサイズ的にも鈴鹿サーキットの南コースにはピッタリ合った車で、そして、小さいとは言えども操作系や車の動きはフォーミュラカーそのものである。
丁度、夏休み直前であり、若い子達がまだ少なく、久々に受講生が少ないので、本スクールのオーナー共々、我々も走ろう、ということになった。
タイヤの温まりと共に、自らの気持ちにも熱を入れていく、そう、レーシングドライブは攻撃的にならないと本来の運転は出来ない。
乗馬で、馬は乗り手を見ると言い、オドオドしていると馬に舐められると言われるが、車もそれに等しい。攻める姿勢で乗ると車が少々暴れてもコントロール出来るが、臆病な気持ちでいると上手く車を扱えない。面白いものだ。
こうした1周1.26kmという小さなコースを走るのは意外と体力的にきついものである。つまり、直線が短いので息を整える間もなくコーナーが来てしまい、コーナーでは自然に息を止めて頑張るので20分も走ると息苦しくなるし、横Gを受けつつ、滑りまくる車を手足を使って忙しくコントロールするので体は熱くなり、頭にはマスクとヘルメットを被るので、暑く息苦しい。それも、もう真夏の暑さの中である。
でも実は、このカンカン照りの暑い時だからこそ、一丁やってやろうか、という気持もあって、30分程の走行はチェッカーを受けるまで走り切った。
走り終えて車を降りる。まずは息苦しくて、とにかくヘルメットを脱ぎ、少し休むが、その後にくる爽快感は何とも言えないものである。
心身共にスカッとしたその感覚。決して他で味わえるものではない。
体は大汗をかいたことで軽くなるのは判る。それにしても精神的に爽快感を味わえるのは何故なのか。
おそらくそれは、危険を感じることも作用していると思える。というのも、レースドライビング中には、まず他の物事は考えられない。絶えずコーナーが近付き、ギリギリまでブレーキを遅らせ、車の滑り出しを感知してステアリングで修正して、一刻も早くアクセルを全開にして・・・と、限界ギリギリの運転をしているのであり、つまり、その先には危険がある訳で、そうした中では「今月の売上や支払い期日が」とか、「あの揉めている問題は」などに思考がいくことなど全くなく、ひたすら運転に集中するので、一旦、精神面での大掃除が出来るようなのである。
それに、もっと速く走ろう、とか、あの車に追い付こうとか、確実にアドレナリンがジュンジュン分泌される。だから、少々の風邪など一発で吹っ飛ぶし、頭痛にもよく効く・・・ん、薬じゃ無かったか。
というくらいサーキット走行は良いもので、だから、一旦、これを味わってしまうと抜けられなくなる人も少なくない・・・ん、今度は麻薬になってしまったか。
本当に、この爽快感。何か寿命が5年程伸びた気がするんだよね。
ただ、次の日は筋肉痛であちこちが痛いけど。

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