東海北陸自動車道が開通して久しいが、なかなか富山まで行く機会がなかった。しかし富山には「富山湾の宝石」と呼ばれるものがあり、以前より一度行きたかったのだが、ようやく過日、目的を叶えることが出来た。
東海北陸自動車道は名神高速の一宮ジャンクションから北に分岐して、郡上八幡、ひるがの高原や世界遺産の白川郷、五箇山を通って富山に至るルートで、山深い日本列島の縦断ルートでもあり、数えきれないほどのトンネルを抜ける。そして綺麗な景色が見られると同時に、高山への分岐から先は片側1車線となり、運転に気遣うので疲れるし距離感があった。
鈴鹿から300キロ走ると、東は富士スピードウェイ、西は岡山国際サーキットであり、私がよく使うルートである。そして北に向かった今回、同様の300キロで富山に着いたが、初めての道とは言え距離感は1.5倍はあった。
さて、以前より富山に行きたかった理由は「富山湾の宝石」である。つまりシロエビを一度食してみたかったという他愛ないもの。
シロエビは水晶のように透きとおった美しさから、「富山湾の宝石」と称され、富山湾の深いところにすむ。4月から11月までのみ漁獲されるが、漁業が成立するほど大量に獲れるのは、世界でも富山湾だけ、という貴重なものである。
滅多に来ることも無いだろうとシロエビ料理で有名なお店で会席料理を頂いた。
シロエビ70匹の入った刺身、味は甘えびを食感共にやさしくした感じ。
この店では小さなシロエビを一匹一匹、手で殻をむいて出しているという。
シロエビのから揚げ、シロエビの形がよく判るが、サクラエビによく似た形をしているが、かなり大きく体長60~80mmほど。
こちらは200匹を使ったというシロエビ団子。
ということは、全部でシロエヒを300匹ほど食べたのか。
このお店ではシロエビ料理の他、地元で捕れた魚の刺身の盛り合わせや、驚いたのは鯛が丸ごと1匹入った味噌汁なども付き、ボリューム満点のコースだった。
どうだ参ったか、というほどシロエビ料理を堪能させて頂き、遠路行ったかいがあったというものだった。
さて、富山と言えば、もうひとつ有名なのが低床路面電車の富山ライトレール。
ちょうど食事をしたお店の近くに富山ライトレールの終着、岩瀬浜駅があった。
鉄道模型のKATOから町並みごとのレイアウトを販売しているが、その印象が強いだけに、まるでKATOの製品みたいだ、と思ってしまった、逆に・・・
いやいや、富山と言えば・・・「越中富山の反魂胆、鼻くそ丸めて万金丹、それをのむ奴ぁあんぽんたん」という、薬売りの歴史を忘れてはいけませんな。