スウィンドンでは昨日、グレート・ウエスタン鉄道博物館の見学を逃してしまったので、改めて朝から行くことに決めた。
「また来ました、チケットをお願いします」というと、
「OK!」と言って私の顔を見て、「シニア?」と聞いてきた、確かにシニア割引があるのだ。
「シニアです、日本人は顔が若く見えるけど」と。
すると、悪戯な顔をして「キッズじゃないよね?」
笑わせてくれる。
タイトル写真は、昔の駅の模様を再現しており、椅子に座る女性は1/1、実物さながらのフィギュア、この博物館には、あちこちにフィギュアを配しており、鉄道の風景と共に、当時の様子を再現したような展示をしていた。

木造客車を作っている様子、のフィギュア。こうして、あの綺麗なカーブの車体が作られていたのか。

貨車に荷物を積み込むフィギュア。1/1だと実感がある。

これは、タイトル写真の駅で、紅茶を販売する女性像と、向こう側椅子に座る親子像、何とも実感的で往時を偲ばせる展示だ。
こうして、グレート・ウエスタン鉄道の車両や建築物、それに人々を展示したこのグレート・ウエスタン鉄道博物館(STEAM)は素晴らしものだった。
さて、スケジュールを変更したので急いでスウィンドンの駅に向かった。
改札を抜けて地下通路からプラットフォームに上がると、何か様子がおかしい。
放送が入った、英語がよく判らないが「シグナル・トラブルとキャンセル」だけ聞こえた。
地下通路を戻り、駅員に行先を言うと、
「外のバスに乗れ、急いで!」と言う。
駅の前に出るとバスか止まっていて、出発寸前の様子で呼び込んでいるので、行先も何も確かめることなく乗り込んだ。

私を乗せると間もなく、バスは出発した。
果たして、行先は合っていたのだろうか、と思うが、バスは私の望む西の方向ではなく、町の中を東に行くではないか、何処に行ってしまうのかなぁ、と不安になる。
有難いのはスマホのグーグルマップで位置が見られることで、高速道路の入口に向かっていたようで、そこからは進路を西に向けて走るのでヤレヤレ。
バスが到着したのは特急の次の停車駅のChippenham駅、何と駅には特急IC125が待っていて、バスの乗客が乗り込むと出発した。
信号トラブルでキャンセルとは、古い鉄道施設だからじゃないの、と思っていたが、その後、すぐに代替バスが準備されて、次の特急停車駅で特急列車が待っているとは、いや、とても良く出来ているではないか、と感心した次第。

次の行先は、イギリスで鉄道写真の名所であるDawlishだった。
海沿いの風光明媚な観光地であり、鉄道が海岸を走る風景が見られる場所なのだが、より有名なのは、海が荒れると岸に打ちつけた波の飛沫を、平気で被りながら列車は走る姿だ。
日本なら間違いなく運行停止にするだろうが、ザブンと飛沫と言うより波を受けても走る姿は異様ですらある、是非You tubeで(Dawlish train storm wavesなど)で検索して見て頂きたい、凄いですよ。

この日の宿泊はTorquay(トーキーと読む)だった。写真はトーキー駅、柱の塗装が美しかった。
何故この場所を選んだのかと言うと、かの有名な推理小説作家のアガサ・クリスティの生まれ育った場所だからで、実は、私は昔から、彼女の推理小説が好きでよく読んでいたし、最近ではテレビでも名探偵ポアロが放映されているが、それらの小説によく出てくるのも、このデヴォン州の海沿いの場所での殺人事件である。加えて言うなら、今回利用しているグレート・ウエスタン鉄道を利用したトリックなど、私の興味をそそるシチュエーションでもあった。

駅からタクシーに乗ると「アガサ・クリスティの胸像を見てからホテルに行きたい」と伝えたが、知らないらしく携帯電話で誰かに聞いてから向かった。
生誕地でもあるのに、意外とアガサ・クリスティは有名でも無いのかな? と思った。

ホテルは海岸沿いの綺麗なところだった。
Booking.comで予約したが、Livermead Cliff Hotel 13,058円 イングリッシュ・ブレックファースト付と、比較的格安で良いのだが、アガサ・クリスティの殺人事件に出てくるイメージのホテルでは無かった。
フロントでキーを貰い、壁の無いエレベーターで上がり、何度かの角を曲った通路を行き、部屋に入ると山側だった。また曲がりくねった通路を戻り「海側の部屋に替えて欲しい」と言うと、快く別の部屋のキーを渡してくれたが、イギリスでは遠慮なく希望を言う方が良いし、気持ち良く接してくれるのが有難い。

ホテルのレストランは、なかなか立派な作りだった。
あと一泊だし、ここは一寸張り込もうかと、夕食にはフルコースを頼んだ。
写真は無い(写せない)が、メインはイギリスらしくローストビーフで、料理は全て美味しかった。
いつも思うのだか、イギリスの食事は美味しく無いとの評判だが、私は殆ど不味い食事には合わない。

翌朝、部屋の窓からの眺め。
なかなか綺麗な夜明けを迎えた。
向かい側には、島ではなく左側から地続きの半島が見えるが、あのあたりこそ殺人事件の起こる場所ではないか、とも思えた。

これです。これこそ私の好きなイングリッシュ・フル・ブレックファースト。
フルを付けましたぞ。
何と豊かな朝を迎えられることだろう。
良い一日を過ごせそうな気さえする。
今回もここまでかな。
下の写真はDawlishに向かう途中、窓ガラスに鼻をくっつけて海を見つめる女の子。
何処の子供も同じだ。
とても可愛かったので。



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