McLaren Artura (マクラーレン・アルトゥーラ)

Automobile
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以前に八光カーグループのスポーツアドバイザーをさせて頂いていたのでマクラーレンには当初のモデルから乗る機会があった。
そして、最新のアルトゥーラを懇意な知人が購入されたので久々に乗った。
マクラーレンの大きな進化に驚いた。

何といっても、この色が良い。
そう、マクラーレンF1チームは今年のコンストラクターズ・チャンピオンを早々に決定し、直近の最終戦アブダビGPでランド・ノリスがドライバーズチャンピオンに輝き、ダブルタイトルを獲得した。
そのマクラーレンF1のイメージカラーであるオレンジ色だ。
いや、私なんぞ60年代にブルース・マクラーレンとデニス・ハルムがマクラーレンのワークスマシンで、Can-Amレースでワン・ツー・フィニッシュ常勝を遂げた「オレンジ・エレファント」と呼ばれた時のイメージさえダブッて見えてしまうのだ。

この写真は7月に、ご友人のアルトゥーラと2台で鈴鹿サーキットに来て頂いた時のものだ。
マクラーレンはサーキットがよく似合うし、色々なクルマが来るサーキットでも映える。

簡単にアルトゥーラのスペックを見てみよう。
アルトゥーラはマクラーレン初のハイブリッドカーである。
エンジンは3.0 L、 V6ツインターボエンジンを搭載し、最高出力585 PS を発揮し、モーターは最高出力95 PSで、合計すると最高出力680 PS / 7,500 rpm、そして、最大トルクは73.4 kgf・mにもなる。
トランスミッションはシームレス(F1同様のシフトショックの無い)の8段。
シャシーは新しいプラットフォームでマクラーレン・カーボン・ライトウエイト・アーキテクチャーと呼ぶカーボンモノコックだが、無論シャシー剛性が高く、同時に万一のクラッシュ時に乗員の安全確保に大きく貢献する。
タイヤはフロント:235/35R19、リア:295/35R20。そして車両重量は1498kgだ。
これらにより、アルトゥーラは0 – 100 km/hまで2.9秒、0 – 400 mまで10.7秒、最高速度は330 km/hという超高性能が公表されている。
もう、ここまで来ると、これ以上の動力性能にまったく必要を感じない。

では、乗ってみよう。
走り出す前に、走行モードの切り替え方法を確認する。
メーターパネルの両サイドにある回転型のスイッチで、右側でエンジン、左側でサスペンションを「Sport」モードにして走り出した。
足はなかなか硬そうだが、突き上げ感は少ない。このまま一般道路は問題無く走れそうである。
何より視界が良い。フロントウインドゥが大きく、そして車体の前がスラントしているからだろう。
また、ステアリングの重さも適切というか軽めで自然な切れ感だ。

折角の「Sport」モードなので少し加速を試そうと、2ndで強く踏み込んでみると、ドンッ!と強烈な加速で、リアタイヤが一瞬空転しかけてトラクションコントロールが効くと猛烈に加速した。
そうか、この上に「Track」モードがあるので少しは優しい目の加速かと思いきや、2ndギヤでもタイヤのグリップ性能を越える加速をするのかと、少々驚いた。
その後の走行では、一般道の走行として普通にスロットルを開けていくと、アクセルと加速の繋がりがリニアで素晴らしい加速感が得られて気持ち良い。
やはり、サスペンションはシッカリ感のある、しかし角の無い動きに、高性能スポーツカーらしい感覚が伝わる。

途中で走行モードを今度はエンジン、サスペンション共に「Comfort」モード切り替えた。
すぐに車が少し優しくなったのが伝わる。足は乗り心地が良くなり気持ち良い、そしてエンジンも少しジェントルになった。しかし、アクセルに加速がリニアに反応するのは同じで、ステアリングを含めダイレクトな操作感は誠に気持ち良く、軽快だ。
何か、これなら何処までも走って行きたくなるような感覚になる。
ハイブリッドの良さは、高性能エンジンの特徴は高回転域でパワーが出る分、下の回転域では不足するのだが、電気モーターは低回転から大きなトルクを発生するので低速域からの加速力に大きく貢献するので、こうして走らせていると低速度からのアクセルワークに対しても、レスポンス良く、誠に気持ちの良い加速感が得られる。無論、奥にはツインターボが控えている。
「いやー、全く違うなぁ、当初のマクラーレンとは」
超スパルタンだった当初は、性能は驚くほど良いけれど、それは明らかにサーキットから生まれたクルマを感じさせるもので、乗用車としてはキツイわなー、と内心思っていた。
それが、今、これほどロードゴーインクも見事にこなしてしまう車に成長していたとは・・・

マクラーレン・アルトゥーラ。
それは例えれば、タフな若者が見事に英国紳士に成長した。しかし、内には最強の力強さ秘めており、イザとなれば・・・・

まるでジェームスボンドか!

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