私の所属するNPO法人 鈴鹿モータースポーツ友の会では、現在、鈴鹿市役所1階ロビーにある「モータースポーツ振興コーナー」で「市民でつくるモータースポーツお宝博覧会」を開催している。
流石はモータースポーツの街たる鈴鹿市民の皆さん、実に多種多様の「お宝」をエントリー頂き、都合3回に分けて展示することになった。
ああ、あんまり興味がないわ、と、思われた方も次の写真を見て頂くと、如何ですか?
これは、ホンダコレクション・ホールが出来た時に使われたパネルです。
「ああ、あのN360乗っていたぞ!」とか、「CB72、買ってもらえなかったけど乗りたかったんだよなー」とか、思い起こされる方もいるのではないですか、
因みに私は、「あの白いS600が初めて買った車だったなー、中古車で19万円だったけど」
という具合に、意外と興味が湧くかも知れません。
こちらは新しくて、佐藤琢磨選手がインディ500に優勝した時に、鈴鹿の名産品の「伊勢型紙」で作られたもので、二つを作り、一つは琢磨選手に、もう一つがこれで、ちゃんと左側に琢磨選手のサインを書き込んでもらった習作であり、まさにお宝品である。
展示棚の上には色々なお宝が並んだ。1960年代に鈴鹿で開催された2輪の24時間耐久レースの優勝カップ、1965年ホンタF1初優勝記念メダル、JレッドマンとLタベリのサイン入りヘルメット、鈴鹿市内で製作販売されたフォーミュラカーのカタログ・パーツリスト、中央右端の写真はホンダ空冷F1に乗る出展者、などなど貴重品が並んだ。
この日は、出展される方の持ち込み日で、それぞれ、昔話に花を咲かせる姿が何とも微笑ましかった。
例えば、この写真は、左側からロニー・バックナム、リッチ・ギンサー(ホンダF1初優勝ドライバー)、ルイジ・タベリ、ジム・レッドマンという当時世界を代表する4輪・2輪レーサーとのツーショット写真だが・・・
まてよ、サインが全て入っているが当時はフィルムカメラだし、どうやって? と聞くと、写真を写したら知人の写真店にお願いして急いで焼いてもらい、翌日に出来た写真を持ち込み、再び各レーサーに会いに行ってサインをしてもらった、という労作であった・・・ようやるわ !!
一方、こちらは2004年のマカオGP(F3レース)で、ハミルトンとベッテルとの写真。
F3時代の2人だが初々しく、この時点では将来、F1世界チャンピオンになるとは思えなかっただろうに、よくぞツーショット写真を写しておいたものです。
そんなこんなで、今回の第2期展示は3月14日まで、続いて第3期は3月17日~28日まで行う。
ややもすると押入れの奥に仕舞われたままの「お宝」の数々、ここで日の目を見たと、参加者の皆様に喜んで頂けたのも、嬉しい企画であった。
もし、「市民でつくるモータースポーツお宝博覧会」に興味を持たれたなら、鈴鹿市役所に出向いて頂ければ、と思います。