“HNモジュール運転会”とは、「HNモジュール規格」で作られたモジュール(一般的に呼ぶ鉄道模型のジオラマ)を、各自の作品を持ち寄り、繋いでレイアウト路線にして楽しむ。所謂クラブ活動のようなもので、年に4回程度開催している。今回も20名弱のメンバーが集まり、同じ趣味を持つ、楽しいひとときを過ごした。
今回の開催場所は大阪の千里中央にある「豊中市千里文化センター」内の「多目的スペース」にて開催された。
大阪地下鉄の御堂筋線の北の終着駅に付随した大きな商業施設の中にあり、言わば一等地での開催であり、そして見学自由としているので、多くの方が見学された。
HNモジュールの運転会は、このように各自が製作したモジュールを接続するのだが、HNモジュールの規格として、縮尺は約1/80前後、線路は16.5mm(HOサイズ)を使用し、床から線路面の高さは940mm、モジュール間の接続穴の位置や電気配線が統一されて繋がるのだが、景色に関しては全く自由で、日本の景色、ドイツの景色、フランスの景色やイギリスの景色などが繋がることになる。
HNモジュールの最初の作品「加悦桃駅モジュール」。リアルな日本の景色。因みに、今回は走らせていなかったが、この前の道にはバスが自動運転で駅の周りを周回し、バス停や踏切では停止するという、ギミックもある。
一方、こちらは初参加の方の「思い出の駅」のモジュール。田舎の終着駅の雰囲気が良い。
因みに、この方は新潟からの参加で、梱包したモジュールを手荷物にして新幹線で運ばれた由。
以前には、九州からの参加の方が新幹線で運ばれてきたケースもあるが、新幹線の網棚部の寸法を把握して、それに合わせたモジュールと梱包を作られていた。
何れもモジュールは90cm以上の高さが必要なので、その足の収容がまた大変である。
この方はベテランの方で、言わば鉄橋製作の達人。今回はこの「天の川峡谷」モジュールの他、南阿蘇鉄道の巨大な白川橋梁をはじめ、全7点という沢山の作品を運んで来られた。
同作者の新作。上記の天の川峡谷とは対照的に小さなモジュール。
他のモジュールと接続する本線は上方(写真裏側)を通るが、その下の渓谷を走るナローの路線では、小さな列車が一日中周回していた。
「有楽町ガード下」のモジュール。東京在住の方には見慣れた景色になろう。
このモジュールは店の中までよく出来ていて、中で飲む人だけでなく、壁のメニューに至るまで作られており、見学者は顔を近づけて感心することしきり。
「吊り橋と温泉のモジュール」。写真がアップになってしまったが、まずは上の鉄橋、そして下のつり橋の、その正確な構造と作りに感心する。右には温泉旅館と露天風呂があるのだが、中央の源泉からは本物の蒸気が噴き出し、人目を惹く大人気のモジュールだ。
因みに、今月発売の「鉄道模型趣味」誌に大きく掲載される予定なので、ご覧頂ければと思う。
ギミック繋がりという訳では無いが、こちらは南フランスの田舎町のモジュールで「自転車が走る街」何と、自転車に跨るフィギュアが、ちゃんと足でペダルを漕いで走るのである。
こちらも不思議さ故、どうなっているの、と人気のモジュール。
因みに私は、というとコレしか無いのだが、イギリス型の駅「エッジウェア駅」のモジュールを持ち込んだ。因みに本物のエッジウェア駅とは全く異なる架空の駅である。
今回は車両展示もあったので、この「マラード号」を持ち込み、車両展示の後で、こうして走らせた。DCC仕様で警笛やドラフト音、そして煙を吐き、また運転席の釜の火口からシャベルの音と共に火がチラチラ見えるので、なかなか好評であった。
自己満足!
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