常日頃、イギリス型のレイアウトで楽しんでいるのであるが、正月ばかりは日本型を走らせたくなる。
その日本型の車両も今ではデジタル・サウンド(DCCサウンド)仕様が増えた。写真では、見えている車両は全てDCCサウンドになっているが、右後ろのターンテーブルに乗るDE10のみ非サウンドのDCC仕様である。
下の写真は一番下に見えるのがデコーダー(ESU製)で、スピーカー(上)と8ピン(右)が付随する。これを動力車に組み込むことでDCCサウンド化する。
因みに、何故DCCサウンド化を進めるのかと言うと、勿論、音が出ることの魅力は大きく、一旦音の出る車両を走らせると音が無い列車は何とも寂しい。それにライト類も定電圧で安定して光るので実感的である。
それにも増して、私のレイアウトではもっと大きい理由がある。それは、このレイアウトでは線路配置が坂を走るもので、その勾配区間で普通のDCアナログでは、上りは遅くなるし下りは速くなるので、コントローラーで常に速度調整する必要があるのだが、DCCの場合には、コントローラーからデコーダーにモーターの回転を指示する訳で、従って、手放しでも列車は一定の速度で走り続けてくれるのであり、私のレイアウトでは言わば必要な装備と言える。
これまでにもDCCサウンドに改造した話は、このコラムで紹介してきた。
・C56 http://www.hatagawa.net/2010/07/post-108.html
・EF65とEF58 http://www.hatagawa.net/2014/03/post-224.html
など。
今回、新たにDCCサウンド化したのは、まずD51だ。
貨物列車や、このような旧型客車の牽引がよく似合う、それはドラフト音と共に力強さを感じるものだ。
製品はクマタ貿易のサウンドで、本体のデコーダーはESU LokSound(micro) V4.0を使用している。
このKATOのD51にはテンダー(石炭車)内にDCC用に8ピンが備えられており、デコーダーのソケットを差し込むだけでDCCサウンド化出来るので有難い。
それと、もう1台、キハ58のDCCサウンド搭載車がKATO(Custom Shop)より発売されている。有難いことに廉価な設定であり、何より音が良い。あのガラガラというエンジン音がたまらず手に入れたものだ。
“ファーン”と軽快な警笛も私のレイアウトでは物珍しく好ましい。
欠点はスピード・コントロールで、あまりに加速が悪く、スロットル最大99のところ93あたりまで上げないと通常のスピード感がない。そのうちCV値の調整で何とかせねば。
下写真のように、ローカルな景色にキハ58は良く似合う。
年初めのレイアウトに新風を吹きこんでくれた印象のキハ58である。