LNER Class P2機関車

Railway

見よ!  この煙!!
この模型は英国HORNBY社の新しい製品で、LNER(ロンドン・アンド・ノースイースタン鉄道)のClass P2で4軸の動輪を持つが、有難いことに、私のレイアウトの430Rの小半径の曲線でも通過する。
実車のように発車の時には、大量の煙を噴き上げ、その後はドラフト(シュッ・シュッ音)に合わせてボッ・ボッと煙を噴き上げ、誠に実感的である。

このClass P2は、急勾配と急カーブが多いスコットランドのエディンバラからアバディーン間の本​​線で急行列車用として開発された機関車である。
とは言え、私はスコットランドまでは行ったことが無いし、この機関車のことも知らなかった。

過日、所用で東京に行った折、ついでに石神井公園にある英国模型専門店の、おなじみのメディカルアートさんを訪れた。
別の製品を買う目的で行き、購入したのだが、その後、色々な話をし、色々な製品を見せて頂いたりした。
その中に、新しい発煙装置として煙突から煙では無く、水から蒸気を出す機関車が出たとのことで、このLNER Class P2を試運転線路で見せて頂いたのだった。
これは強烈、こんなに煙突から大量の蒸気(煙)を吐く模型など見たことが無い!
しかも、ドラフト(シュッ・シュッ音)に合わせてボッ・ボッと蒸気を噴き上げる!
そもそもLNERは私の好きな鉄道で、フライング・スコッツマンがスッ飛ばして走る路線だ。
動輪が4つだが貨物用機関車ではなく急行列車を牽くらしいし、私のレイアウトには3%の上り勾配があり、各機関車はスリップに苦労しているが、4輪なら粘着力も有りそうだ、と・・・。
「これ、下さい」となってしまった訳だ。

こちらはメルクリンのDB 01型機関車の発煙の模様。
模型の発煙装置はトラブル気味で煙が出なくなりがちだが、メルクリンの発煙装置は安定していて、ご覧のように綺麗に煙を吐く。
こちらは煙突から発煙用のオイルを入れることで煙が出る。
やはり蒸気機関車を走らせる時には、ドラフト音と共に煙が出ると感じが良いものである。
ただ、これまでの発煙装置は油が焼けるのであり、焦げた臭いがする。
特に、家の中で走らせると部屋に臭いが籠りがちになる。
また、オイルによる煙は、言わば狼煙のように棒状に煙が立ち上るのも、仕方が無いと諦めていた。

それが、今回の蒸気による発煙は煙(蒸気)が実感的だし、何より臭くないのが有難い。

こちらは、私も所属している鉄道模型クラブ「HNモジュール」で、先日、運転会と呼ぶ会合があった。早速、Class P2を持ち込みご披露した。
皆さんに蒸気の様を見て頂いたが、大変好評で人気を博した。
Class P2、なかなかの役者でもある。

写真はClass P2への水の補給の様子。
ボイラー前面にある煙室扉部分は磁石で吸着する構造になっており、簡単に引いて外すことが出来る。すると給水用の注入口があり、模型の付属パーツとして入っていたスポイトで写真のように水を注入する。

キャブ(運転席)内の様子。
HORNBYの製品は、このようにキャブ内部も簡単だが造作が施されている。
また、フィギュアは、この機関車の付属パーツとして入っていて(初めて)取り付けたもの。
そして、火口(石炭くべ口)には赤い火がチラついている。

ついでに、テンダー(石炭車)との連結部分。
従来、金属製のドローバー連結器で繋がれていて、テンダー内にあるDCCデコーダーへの配線が別にあったのだが、今回は、その配線ソケットをドローバーとしているので、剥き出しの配線は見えなくなった。

HORNBYの製品も着々と進化していくものだと、このClasss P2で感心させられた。
因みに、この鉄道模型の金額は幾らだろうか、と多くの方がお思いだろう。
もう、言ってしまえ!
税込みで6万円でした。
私にとっては、とても手痛い出費だったのですが、これだけの内容を備えた製品としては破格であり、日本の鉄道模型とは、比較にならないほど安いのである。
いや、イギリス型が好きで良かった。

下の写真は、私のレイアウト「Big Four Suzuka」にて。

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