日本のトップフォーミュラレースをプロモートする”㈱日本レースプロモーション(JRP)”が、小学生を対象に現役プロドライバーが一日先生を務め、モータースポーツの魅力を知ってもらうイベント「モータースポーツ体験講座」が鈴鹿市明生小学校で開催され、私の所属する”NPO法人鈴鹿モータースポーツ友の会”も協力する形で参加させて頂いた。・・・前置きが長くなったけど。
今回は講師として大湯都史樹選手が小学校5年生の児童を対象に出前講座を行った。(野外授業では6年生も入った)

流石はJRPのイベント、無論、日本のトップクラスドライバーでもある大湯選手のネームバリューもあろうが、取材としてNHKテレビ、三重テレビ、そしてケーブルテレビ鈴鹿と、三社のテレビ取材が入った。
大湯選手は新人時代、FJレースの成績が優秀で、上級のF4レースに私の関係するジャパンスカラシップシステム(JSS)で、スカラシップ奨学させてあげた経緯もあった。
今は立派な日本を代表するレーシングドライバーに成長し、個人的にも嬉しい限りだ。
そして、こうして鈴鹿の小学校で話をしている。
講義の中の経歴の話で「僕はレース/カートを始めたのが遅くて小学校3年生からでした」には驚いた。何と、今はもっと小さい頃から始めているのだと。
モータースポーツもピアノや何かのように、英才教育で小さな頃から始めさせている模様なのだ「いやー、レースも変わったものだ」。
そうか、だから私の関係するFJレースでは15才からカートの成績により特認ライセンスを取得し、そんな子?が、いきなりポールポジション(予選1位)を取ったりしているのだ。
大湯選手から「実際のレースを見に行ったことがある人!」と呼びかけると、7~8人が手を挙げた。「えーっ、さすが鈴鹿ですね!」と、私も驚いた、他の地域ではあり得ないだろう。
講義が終わって質問時間になると、子供は正直で「給料はいくらですか?」と、これは答えられないだろうと思ったが、大湯君「3000万円くらいかな」、一同「えーっ」、多いと思ったのか、少ないと思ったのか知らないが?
最近の若い選手の素晴らしいさは、こうした人前で話すときに、話に虚飾がなく実直、嘘が無い。

教室での講義後、野外に出て実車の前での講義になった。
JRPが凄いのは、後ろに写る大きなトランスポーターでスーパーフォーミュラの実車(SF13)を運び込み、エンジンスタート用の機材一式と、タイヤ交換用の機材一式を運び込み、それらを行う要員まで準備されたことだ。
「金が掛かっているなー!」と思いつつ見ていた。
エンジンを始動し、暖まるとスロットルを煽り、瞬発的な”ウォンウォン!!”と高音の音が響いた。周りに民家があるので一瞬だったけど一同、感動的だった。

ここでは体験授業としてタイヤ交換や搭乗体験などが行なわれた。
タイヤ交換は無論、プロのメカニックがサポートするのだが、それでもレーシングタイヤの軽さや、超高速インパクトによるタイヤの着脱には驚いていた。

搭乗体験、マシンの乗降には、このようなタラップまで用意されていた。
レースの現場には無いものだ。
ここでも「JRPさん、よくやるなぁ!」とは独り言。

テレビのインタビューで感想を述べる児童。
「大湯選手はイケメンで・・・・」
から始まったのには笑ってしまったが、皆、一様にモータースポーツへの興味が大きく増した回答をして、実際のレースを見たいという児童が多く居た。
良かった、良かった!!


コメント