我が家の表札、かなり年季が入った。思えば、この家を建てた時からなので、もう30年も経過して、表札の木もヤレてしまった。
そこで以前も、この表札を作ってもらった「横井工房」に新しく作ってもらうことにした。
因みに、その「横井工房」の横井君との成り立ちがあって、以前に私が勤めていたレーシングカー製造販売会社で、横井君は車両製造の技術職で、特に溶接の技術が素晴らしく、精度を求められるレーシングカーにとって、稀有な存在の社員でした。
そんな30年前の話。彼が退職したいと申し出てきた。何をするのかと尋ねたら、木工製品の製作販売をしたく、表札を作るとのことで、では、私が最初のお客になろうと、作ってもらったのがタイトル写真の表札なのである。

その後30年か、努力を重ね、事業は成功を収めているようで嬉しかった。
「横井工房」のホームページを見ると、表札を購入したお客さんからの感謝の言葉などが印象的だったし、彼ならそうだろうな、と思った。
で、我が家の表札も作ってもらおうと連絡をとり、来てもらい、ロゴや色などを決めて発注をした。

今や常にバックオーダーをかかえているようで、納品には2か月あまりかかったかな。
そして、完成して納品に来てくれた時の、納品セットの数々。
製品の説明書をはじめ、接着剤と予備の塗料など、それに三重県や鈴鹿市の観光案内に至るまであった。

表札のベースの板は歪を避けるため、木の材質を変えた2種を両端に配した3ピース構造で出来ていた。
外形部は機械で製作して、文字は手彫りで彫るらしい。
それも”沈め彫り”という彫刻技法で。

横井工房による手彫りの説明。
なるほど。技術と手間のかかる技法であることは確かだ。
流石、横井君です。
あまりにも綺麗な表札が出来上がったので外に出すのは惜しくて、10日ほどリビングに飾って眺めていた。(表札の意味が無いけど・・・)

門柱に貼り付けた表札。
こうして30年ぶりに我が家の表札は新しくなった。
何か、立派になったな。
ありがとう 横井君!
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