F1前夜のダイセーフォレストパークでのトークショーの続きになる。
写真は日本を代表するスーパーフォーミュラのチャンピオンドライバーの二人、中央が野尻選手で向こう側が坪井選手。
とにかく、暗闇の公園内のこんなステージでのトークショーではあったが、流石は有名な2名なので沢山の人が訪れた。

そして何より感心したのは、2人のトークの面白さであり、私まで聞き入ってしまった。
で、案の定、2人のトークショーが終わると、殆どの観客は帰って行った。このあと、我々のトークショーなのに。

我々のトークショーの前にはジャズ・ライブが入り、もう8時半になり、最後に私と福山君のトークショーになったが、もはや真っ暗、我々はライトで照らされているが、ステージ側からお客さんは暗くて見えない状況ではあった。(何人いるのだろう?)
それでも2日間、何とか楽しくトークショーを行えたので、良しとするか。
MCの多賀レースアナウンサーは、最後の〆の言葉を私に振ってくる。
ただ、二日目の土曜日の夜には、気持ちが複雑な状況下だった。
金曜日に予想していた予選結果ではレッドブルチームに移籍した角田選手が10番以内に入らず、また、レッドブルの車が不調で厳しい予選になろうとしていたが、一方で、フェルスタッペンが見事なドライビングで予選1位を獲得してしまう、という、言わば悲喜劇が起こった日でもあったので、話をまとめるのがむつかしかったのである。
しかし、その金・土曜日でハッキリと見えたものがあった。
①レッドブルに移籍した角田選手の速さは証明された。
金曜の初走行(FP1)で同チームNo1ドライバーのフェルスタッペン選手に0.17秒差という僅差で走り、レッドブルチームとしてもローソン選手と角田選手の交代劇に安堵したことだろう。
しかも、予選のQ1ではフェルスタッペンに0.024秒差まで迫っていた。
そしてQ2に進んだが、コースイン後のタイヤの熱入れに失敗して15位で終えてしまい、Q3には進めなかった。角田選手は、このQ2ではトップのランド・ノリスから0.854秒差、フェルスタッペンからは、0.498秒差であった、これは1周5.807km走ってのタイム差であり、今の予選の厳しさがお分かりいただけよう。
②フェルスタッペンの世界No1の凄さを見ることが出来た。
フェルスタッペンは、金曜日 FP1:5位・FP2:8位、土曜日 FP3:5位、そして、Q1:6位・Q2:3位と、それまでの5回のタイムアタック走行で一度もトップタイムを出せなかったのだが、Q3の最後のアタックで、しかも、セクター2(コースの約2/3)まで、タイム的に劣っていたのに、最終計測ラインではランド・ノリスの1分26秒995を、0.012秒上回り1分26秒983を、まさに叩き出した。
これにはサーキット全体がドッと沸き、テレビの解説陣まで沸き、思わず私も拍手した。
世界一のドライバーの、世界一のドライビングを見ることが出来た。

写真はテレビ画像で恐縮だが。
レッドブルチームは今年でホンダとの契約を終了するので、最後の年として日本グランプリ用にボディカラーを日本色の白/赤の、日の丸をイメージしたカラーリングを施し、レーシングスーツやヘルメットまで同じ白/赤のイメージに揃えてレースに臨んでいた。
そのような今回の日本グランプリだったが、レースでは不利と思えたレッドブルだが、フェルスタッペンが53周のレースで、2位を走るノリスを1秒以内に寄せ付けることなく、日本カラーのホンダエンジン搭載のレッドブルRB21が見事に優勝した。
一方、14位スタートとなった角田選手は2つ順位を上げて12位フィニッシュで、10位までの得点外であったのだが、このレースで最も活躍したドライバーに選ばれる「ドライバー・オブ・ザ・デー」を獲得した。
まずは、めでたし、めでたし!
そして、今後の角田君の活躍が大きく期待、いや予測出来るレースでもあった。
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