日産 エルグランドに乗った

Automobile

いやいや、エルグランドに乗ったとは言ってもレンタカーで空港に人を迎えに行っただけ。
海外からの来客が4人ほど来ると、大きな荷物を含めて私のヴェゼルでは乗り切らないので大型の車をレンタルする訳だ。
そうしたことは時々あって、これまではトヨタのヴェルファイアだったのだが、今回の車種はエルグランドだった。

今年の9月に入った車らしく、新車に近い状態で興味深く借りることになった。
これまでに何度か乗ったヴェルファイアは素晴らしい車で、それに対抗するのが、このエルグランドである。
ガソリンエンジン車であるが諸元表を見ると、排気量2480cc、最高出力170ps/5600rpm、最大トルク25.6kgf・m/3900rpm、E CVT6速ミッションで、車両重量1930kgとある。
グレードには3500ccもあるが、この車は2500ccだ。

車内の作りは良く、高級感を漂わせている運転席。
特に濃い茶系の分厚いシートが重厚感を感じる。

ダッシュボードまわり。
最近の流れの比較的シンプルなデザインだが、ニッサンらしく微妙なカーブを採り入れている。

2列目シート。

3列目シート。2人ならさほど窮屈なく座れるが、満席の7人乗りとした場合には中央の席は狭い。
今回の場合、この最後尾シートの後ろのバッゲージスペースが狭く、大きなスーツケースが2つ入るだけで、4人の外来客を乗せた今回は、あと二つのスーツケースの置き場に困った。

この日は186kmほど走った。
乗り心地は車体の大きな車であり快適である。225/55R18という大径タイヤを履きバネ下重量はそこそこあるだろうが、足のバタつき=ハーシュネスは比較的抑えられいる。
ハイブリット等の電気アシストを備えていないので走りはどうかと思っていたが、通常の走行には充分な性能だった。特に動き出しの反応が良いというか、良すぎる一瞬の加速感に、むしろスロットルを穏やか踏む必要があるほどだった。エンジンのトルクに加えてE CVTのセッティングによるものだろう。

もはや、高速道路ではクルーズコントロールに入れるのが習慣になっている。車間距離やスピードコントロールは自動で任せられたが、残念ながら、この車には車線維持装置が組み込まれていないようで、あるいは設定が判らなかったのかも知れないが、常にハンドルで運転することになり、もはや面倒だ。ややもすると車線を割りそうになり「ピピピッ!」と車線逸脱警告を受けてしまう。
スピードの設定はワンプッシュが5km/h毎となっていて、1キロ毎のように指を多く動かさなくて良い一方で、例えば99km/hなどの設定は出来ない。実は私は速度違反をしない為に9の数字をよく使うからでもある。

燃費は諸元表によると市街地モードで10.7km/L、高速道路11.7km/Lとあり、私の場合では、殆どが高速道路でもあった為か11.2km/Lだった。無論、当初の燃料の満タン度は不明であり、大体の燃費でしかないが、結構悪くは無いのではと思えた。

基本的に、この手の車は快適である。クルマは大きいほど楽という感じがあるし、運転席が高いので、車の大きさの割には運転しやすいこともある。そして、ヴェルファイア同様に車内がリッチな作りであり気持ち良く、多くのニッサンユーザーに好まれることだろう。

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