大きな鉄橋を飛ばして渡るのは、私が持ち込んだ「ゴールデンアロー号」だ。
これは先日、私も所属する鉄道模型趣味クラブの新年集会のシーンだ。
場所は大阪の日本橋にあるレンタルレイアウト(ジオラマ)場である。
こうした集まりには三重県の鈴鹿に住む私は大阪まで出掛けて行くことになるが、それは大変なことではなく、快適な近鉄特急に乗る機会でもあり、楽しみ以外の何物でもない。
まずは近鉄の鈴鹿市の最寄り駅となる白子(しろこ)駅から次の津駅まで鳥羽行の特急に乗る。
いや、毎時10分発の特急アーバンライナーに乗れば直通で難波まで行くのだが、この30分発の伊勢方面に行く特急に乗るのには意図があるのだ。
白子からひと駅、僅か9分で津駅に着く。
津駅に着くと降りたホームに4分程度で難波行きの「ひのとり」が入って来る。
そう、この「ひのとり」のプレミアムカーに乗る為に乗り換え便の特急にしたのである。
甲特急の「ひのとり」は三重県では津駅のみの停車だが、こうして直前の鳥羽行 乙特急と連絡することで簡単に利用出来るようになっている。
以前に写した写真だが「ひのとり」はプレミアムカーの、このオールレザーのシートが素晴らしく、バックシェル付きリクライニングシートにはランバーサポートと連携して快適なポジションがとれる。
そしてシートヒーターまで備えているが車内温度が快適で必要ないほどだ。
大阪行きにはもうひとつの魅力というか、大阪に行ったら食べずにいられないものに「お好み焼き」がある。無論、鈴鹿にもお好み焼きの店は何店かあるのだが、やはり大阪の味とは違う。
因みに、私はお好み焼きは箸では食べない、ヘラに乗せて食べるのだが、こうしないとお好みを食べている気がしないのだ。もう70年前からこうして食べてきているベテラン? だから。
さて、寄り道をしつつ到着した当該レンタルレイアウト場がこれである。
手前がHOゲージで7線がある大きなレイアウトだ。また、右奥にはNゲージのレイアウトが見える。
この日は私の所属するクラブ「HNモジュール」のメンバー中13名が集い、各々持ち込んだ思いの車両を走らせた。
こちらは九州からの参加者で、キハ82をDCC(デジタル・コマンド・コントロール)化して、ディーゼルエンジン音を響かせ快調に走っていた。
いつも自作の車両を持ち込まれるこの方は、懐かしいキハ55の5両編成を製作してご披露された。
全て手作りで、見事な作品だ。
一方、こちらはアメリカ型だ。これもDCC仕様なのでディーゼルエンジン音と、ヘッドライトの下の警告灯? 2個を交互にフラッシュさせるあたりが見物。(私がお願いしたのだが)
このディーゼル機関車の以前に蒸気機関車で牽引していたのだが、蒸気機関やホイッスルの音が大き過ぎてヒンシュクを買ったとのことで、その時は音無しで走らせられていた。
レンタルレイアウトは2時間の貸し切りだった。コロナ前までは、その後、新年会となり難波界隈の食事会場に移動するのだが、今年もコロナの第8波の真っ只中で、会として開催することが出来なかった。
ただ、任意の食事会として数名の方とイタリアンレストランで親交を深めた。
無論、帰りも「ひのとり」に乗り、津駅乗り換えで、すぐに入ってきた「ACE Car」で白子駅に戻った。
こうして、まさに趣味の鉄道まみれの楽しい一日を過ごした。
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