WECから

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WECとはFIA World Endurance Championshipつまり世界耐久選手権のことで、有名なのはル・マン24時間レースだが、それもこのシリーズの1戦であり、今回の日本で行われるWEC 6HOURS OF FUJIはシリーズの第5戦にあたる。
とは言え、私はこの耐久レースに関係しているのではなく、サポーティングレースの全日本F3選手権のF3協会メンバーとして訪れた。


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F3レースのスタート(写真はF3協会ホームページより)
WECのサポーティングレースとしてF3が組み込まれて3年目になるが、全日本F3選手権シリーズの最終の2戦(土日にそれぞれレースを行う)になり、チャンピオンが確定するので見届けたいことが主な目的で、ついでにWECでも見ようかという段取りである。
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F3の土曜のレース後の記者会見の模様。
F3にはチャンピオンクラスとナショナルクラスがあり、それぞれ上位3名がポディウムで表彰を受けた後、記者会見に臨む。
今のドライバーはレース後にこうした記者会見があるので、スポンサーやチーム、家族への感謝などを忘れず報告をするなど、成績と共にコメントも上手な選手が多い。
この日、ポイント集計で1戦を残してチャンピオンが確定したのだが、チャンピオン争いをしていた上位3名は、私がアドバイザーを勤めていたFCJの昨年/一昨年の卒業生であり、実は誰がチャンピオンになっても嬉しかったのである。
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見学に回ったWECであるが、今年は「トヨタ」「ポルシェ」「アウディ」の戦いが見ものだった。(写真はプログラムの表紙)
今や、こうしたレーシングカーも全てハイブリッド方式となっており、それでも各社それぞれ動力に違いがあるのが面白い。
アウディ:4.0L 120度V6 直噴ディーゼル・ターボ
トヨタ :3.7L 90度V8 直噴ガソリン・自然吸気
ポルシェ:2.0L V4 直噴ガソリン・ツインターボ
という具合で、スペックを見ただけで興味をそそられるものだ。
まずはAコーナー(コカコーラ・コーナー/タイトル写真)で走りを見たが、ポルシェの路面に吸い付いたようなコーナリングが印象的だった。
ただ、このレースは、こうした自動車メーカーの最先端の技術を駆使したLMP1クラスの車と共に、少し遅いLMP2、市販の形に近いフェラーリやアストンマーチンなどのLMGTEがあり、それも”プロ”クラスと”アマ”クラスまであるので、その速度差は非常に大きく、双方のドライバーが気を付けて走らないと大変である。
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レースはスタートしてからずっと、このトヨタ(2台共に)がリードする形で6時間を走り切り、ポルシェ、アウディを寄せ付けずに言わば圧勝という感じで終わった。
富士スピードウェイはトヨタの持つサーキットであり、地元で圧勝したことは大きな喜びであっただろう。
ま、色々と、良かったよかった。

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