私も参加させて頂いている鉄道模型の「HNモジュールクラブ」では、各人の製作したモジュール(線路の接続が可能なジオラマセクションの呼称)を持ち寄る運転会が年に数回行われるが、先日も開催され10名余りが集い、楽しい時間を過ごした。
鉄道模型のクラブではあるが、同時にクルマにも関心のある方も居て、モジュールの中には色々なミニカーが配され、そちらもまた興味のあるものだった。
タイトル写真は新作の踏切のモジュールで、木立ちが圧巻の、とても雰囲気のある景色と、そして踏切は稼働式で警報も鳴るもので、皆の目を引いていた。
沢山の車が配されていたが、踏切手前は最近の”ゴルフ”スケールはHOで1/87。
次は羊の群れを前に停止するアウディの前身である“アウトウニオンの多分1000”と“シトロエンDS21”。
このモジュールの作者自身シトロエン・エクザンティアに乗っておられる。
因みに、このモジュール、道路側から見ると緩く曲がる道にはサイドカーのバイク(メーカー不明)が走る。
というように、ドイツ風の景色と共に、独特の雰囲気を醸し出しているモジュールである。
こちらのローカルな踏切では、イタリア国鉄(FS)の特急列車の通過を待つ“メルセデスAクラス”。
やはり作者は同じくAクラスに乗る。
後ろに見える大きな教会も同じ作者によるもので、プラスティック板からスクラッチビルドした凄まじいまでの努力作。
教会だけの写真を撮らなかったので、右写真の踏切モジュールから見える教会だが、その立派さが判って頂けるだろうか。
また、こうして各モジュールを繋げると、それぞれ個々のイメージを持って作られた景色であり、それこそ設定した国の違いもあるのだが、不思議と不自然さをあまり感じることなく、独特の景色が生まれるのもHNモジュールの面白さである。
私の英国モジュールの道路橋の上には“モーリスマイナー・トラベラー”を配した。スケールは英国模型のとおりOOゲージで1/76だ。
ここでは、車もイギリスらしさを表したが、よく見て頂くと舗装の色も昔のイギリスの舗装にあった赤茶色とし、センターラインも細いもので、PECO製の石積み橋の雰囲気と共に、結構拘って作ったものだ。
これは一寸何という車なのか判らなかった。
やはり知識のある方が居て、“ボルボ・アマゾン”とのこと。
確かに、かすかにボンネット先端に小さくVOLVOの文字が見てとれた。
でも、フロントフェンダーが膨らんだこの形、アマゾンじゃないような気もして・・・
こちらも人気の、フランスの軌道敷のある街のモジュール。
中央の白いセダンは“シトロエンのアミ6”ではないか、何と珍しい。
このトラムの通る街並みの中を、模型では大型の蒸気機関車が走ったりもするが、そんなシチュエーションを楽しめるのも模型の面白さである。
最後は、やはり私のモジュールで、茅葺農家の横に停められた“MGA”スケールはHO。
私が持ち込んだものでは無くて、此処の方が似合うから、と置いて頂いたものだ。
ブリティッシュ・レーシング・グリーンの車体色にタンの革シート、そして後ろのトランクのキャリア上には革のボストンバックが、いやー泣かせますね。
HNモジュール運転会は、下のように様々なモジュールを繋いで、(一番出前が私のモジュール)それぞれが持ち寄った車両を走らせて楽しむのであるが、
何よりも、趣味を同じくする人との集まりは楽しい。