例年、初詣は鈴鹿山脈の麓にある椿神社、正確には椿大神社(つばきおおかみやしろ)にお参りする。鈴鹿に住まいの方の多くはここにお参りするが、四日市や、それに名古屋方面からも来られるので、正月の三が日には神社の遥か手前から車は渋滞してしまう。
そこは地元の強みで、例年、茶畑の中の農道を通って行き着く。
それでも参道では本殿に近づくまで、写真のような大行列に身を委ねながらゆっくりと進むことになる。基本的に無宗教なのだが、やはり正月に初詣はかかせない。
高い杉木立に囲まれた境内は、木々の隙間から降り注ぐ陽の光も美しく、静かで気持ち良い。
ここは私の好きな場所でもある。
これまでに仕事や何らかで迷った時など、ここに来て落ち着こうとしたことが幾度もあった。
最近、パワースポットなる言葉が良く使われるが、そのような力を感じるわけでは無いし、また、お参りはしても神頼みはしないのであるが、何より、荘厳で静かな境内で、澄んだ小川を眺めていると、何となく落ち着いてくることは確かであった。
それに、境内には、松下幸之助氏から寄贈されたお茶室「鈴松庵」がある。
ここは私のような不作法な者でも「お茶」が頂ける茶室で、慣れぬ正座も、凛とした心地良さを感じるものである。
以前には、海外からのお客さんを案内したこともある。日本の文化に触れて頂く機会となり、喜んで頂いた。
鈴鹿には、こんな素晴らしい神社があるのはとても有難いことである。