鈴鹿モータースポーツ友の会の話。
鈴鹿市は東日本大震災被災地支援の一環として、石巻市民34名をF1グランプリに招待した。鈴鹿市からの要請を受け、鈴鹿モータースポーツ友の会も協力し、モータースポーツを楽しんで頂こうとF1レース翌日の月曜日、おもてなしを行った。
まずは、鈴鹿にあるレーシングチームやレーシングガレージ、2輪関係に協力を仰ぎ、GT300で現在ランキングトップのJIMゲイナーのフェラーリ。レプリスポーツからは最新型F4車両。そして、鈴鹿出身のモトクロス・プロライダー小島傭平選手もマシンと共に協力を頂き、様々なモータースポーツを紹介し、手に触れ、搭乗体験し、一部はエンジン始動も体験して頂いた。
本物のGTマシン、フェラーリのコックピットで嬉しそうな少年。
さすがに、目の前で見るレーシングマシンは迫力があり、スタンドから見るレース風景とは、また違った興味を皆さん持たれた様子で、特に子供さん達の喜ぶ姿が印象的だった。
その後、サーキットホテルに場所を移し、末松則子鈴鹿市長を中心とした懇談会が開かれ、席上、私もモータースポーツ解説として話をした。
F1に話を集中するよりも、多少でも子供達の励みにと、私のレースの体験談をもとに、夢を持つ大切さを話したのだが・・・
私も、まだ若いつもりながらも近頃、歳をとったなと、一番感じるのは、涙もろくなったこと。
この日も、しゃべりながらも、大変な被害に遭われた皆さん、僅かな休息としてモータースポーツを体験してもらい、午後には再び大変な中に帰られる。などが頭をよぎり、そして子供達の顔を見ていると、まずい・・・時折熱いものがこみあげてきてしまう。
それでも、こらえて何とか終盤まできたのだが、大切な最後の締めの言葉の時に、ついに少し声を詰まらせてしまった・・・いいところだったのに。
解説をする私と、隣の女性が鈴鹿市長。鈴鹿市は、こんなに若い女性市長なのです。
私の向こうはプロライダーの小島選手。
一番向こうはレースアナウンサーであり、同じ鈴鹿モータースポーツ友の会で大活躍の辻野氏・・ん・・オレの話、聞いてる? 辻野君。