本コラム「衝動買い」にあるように、
http://www.hatagawa.net/2010/03/post-96.html
いきなり手に入れてしまったメルクリンだが・・・
その後、車両も多少増え、メルクリンデジタルの特長を生かした線路配置が何とか形になった。
そして音に加えて光も組み込み、それなりに楽しく遊べるようになっている。
先ずは遊び場所の設定と、収納場所の確保から始めなければならない。
6畳のホビールームには、1×2mのHOレイアウトと、反対方のテーブルの上にはNゲージの90cm×60cmのコルクボードレイアウト、そして整理棚や本棚があるので、もはやメルクリンの線路を広げるスペースは無い。
ということで、ダイニンクテーブルの上に遊ぶ時だけ出して、遊び終わったら片付けることにしたが、ま、子供の遊びそのものではある。
ただテーブルクロスの上に直接線路を敷くのでは、あまりに雰囲気が無いので、ベースとして40mm厚のカネライトフォーム(押出発砲スチレンボード。同様のものにスタイロフォーム等がある)の表面に独FALLER社製の芝生マットを貼った。このFALLERの製品は芝生が抜けたり色褪せもしない良好なもの。こうして、芝生マットの上に線路を敷くと落ち着いて見られるようになった。
そのボードの寸法だが、ダイニングテーブルの大きさは150cm×90cmで、ただ、その大きさを守る必要は無く、張り出してもかまわない訳で、それ故に発砲スチロールよりも剛性の高い(グニャつきの少ない)カネライトフォームを使用したのである。
日本の建築材料で困るのは定尺(184cm×92cm)が基準寸法でありカネライトフォームも同様となるが、テーブルの大きさを越える為に定尺を2枚使い、長い方をカットして120cm×92cmとした。そして、これを2枚並べることで120cm×184cmというサイズのベースボードとなり、つまり各テーブル面より15cm程度オーバーハングがあることになる。
この2枚というか2分割の方法の利点は、持ち運びがしやすく収納もしやすい。
その収納は、実はホビールームのドアの裏側で、そう映画では悪者が隠れているドアの裏側、我が家ではベースボードが隠れている。
ということで、全く他の場所を邪魔せずに収納することが出来た。
(一応、床のドアストッパーは移動している)
線路配置は、このようになった。
基本は外周のエンドレスに手前3線の駅、中央のリバースにも2線の駅を設けるが、1線は行き止まり線となる。そして、写真右端にも行き止まり線を設定しているが、そこが線路への給電口となるフィーダーがある。
と言うと、鉄道模型に詳しい方にはポイントの先にフィーダーとは、と違和感を覚えられるだろう。それに、リバースを含むこの線路配置での電気系が気になるのでは、と思う。
一般的なDC(直流)方式では、基本的にフィーダーをエンドレスから取るものだし、駅のポイントは選択式(ポイントが開いていない番線は左右の線路が同極となり列車は動かない)とし、また反対側のポイント付近にはギャップ(線路を切って通電しない箇所)を入れてショートを防がねばならない。
DCC(デジタル)方式だと非選択、つまり双方の番線に常時電気が流れても、車両のデコーダーにコントローラーから指示を与えることで走るので問題が無く、ギャップを切る必要も無くなる。
しかし、リバースは電気的にエンドレスとは独立させて、DCでは別フィーダー、DCCではリバースループモジュールを付ける必要がある。
このあたりがメルクリンデジタルの3線式であるメリットで、左右の線路には同極の電気が流れているのでリバースを経由しても極性には関係無く、もう一方は第3軌条となる線路中央のイボイボから給電するので、進行方向が変っても関係無い。
従って、何の配線やギャップやシステムの追加も必要なく、ただ線路を繋いで自由な線路配置にすればよく、列車はどこでも走ってしまう。
因みにフィーダーはこれで、結構大きなもの。
2つのコネクターが入り、1本は電源に、もう1本はコントローラーに行く。
レイアウトの端の極力目立たないところに配置した。
この端っこからの給電で、各線路間の通電が良く出来ている為、全線に電圧ドロップも無く行き届く、こうした確実性もメルクリンの長所。
写真ではレールバスが、この行き止まりに止めてあるが、ここからリバース駅の行き止まり線へと往復運転をする想定。
因みに、写真では音が聞こえないが、実際にはディーゼルエンジンがガラガラと音を立てて止まっており、出発時には車掌の笛の音、警笛、そして加速をして行くとエンジンは吹け上がり、ギアは3段で切替えられる。
そして、止まっていても室内灯が美しく光る。
ま、そのあたりは続き、としよう。