イングリッシュ・ブレックファースト その2

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前回はリバプールで午前中に動いて「キャバーンクラブ」までの話だった。その後、お昼頃出発の特急ペンドリーノでロンドンに向かう予定でリバプール・ライムストリート駅に向かった。
写真のとおり、11:47 Platform 7 London Euston とあり、これに乗ろう。
何と言っても便利なのは、メディカルアートさんのアドバイスどおりブリットレイルパスの1stクラスを買っておいたので、何処の、どの列車にも乗れるし、1stクラスは席が空いているので予約の必要も無く座れる。
因みに、表示は下側にVirgin Pendolinoとあり、当時(2016年)はロンドンからスコットランドに至る東西のメインラインをヴァージン・グループが運行していたので、何かとサービスが良かった訳だ。

7番線に到着した、このペンドリーノが折り返しロンドン行きの列車になるようだ。
写真はロンドンから到着したところで、顔は隠したが、降りてくる人々の楽しそうな笑顔が印象的だった。

ペンドリーノに乗ると丁度、お昼時であり、このような簡単なランチBOXが配られた。
一寸嬉しかったのは、お替りのコーヒーを注ぎに来た時に「リンゴはどう?」とリンゴを差し出してくれた、大きなリンゴまるのままだ。
そのままカブリついて食べたが、一寸ワイルドな感覚に親しみが沸いた。

ペンドリーノは快適にブッ飛ばし(イギリスは最高時速200km/hに制限されている)、2時間余りでロンドン・ユーストン駅に到着した。
ユーストン駅は不便な作りで、判りにくい地下の狭いタクシー乗り場に行くと列を作って並んでいた。
ロンドンでは何処にも寄らずタクシーでそのままパディントン駅に向かった、ロンドンから西に約80マイル(128km)先のスウィンドンに向かう為だ。
スウィンドンにはグレート・ウエスタン鉄道の博物館があるので、見学の為、夕方までに到着する予定だ。

パデンントンからはIC125(インターシティ125)だ。昔からある特急列車で、ディーゼル機関車の列車ながら名前の125は最高速度を表し、125マイルつまり200キロで走る。因みに、前後端2両の機関車にはディーゼル・ターボエンジンを備えている。
ディーゼル・ターボの素晴らしさは、排気管にターボを備えるので排気音が圧倒的に静かであり、駅からの発車時には”ヒューン”というターボの音と共に加速する姿はカッコ良いものだ。

私は昔(1979年)にクルマでイギリス国内をよく移動していたのだが、時折見える線路上を、このIC125が凄いスピードで走り去って行くのを見ており、いつかは乗りたいと思っていた列車だ。

これがIC125の1stクラス、これですよイギリスの重厚な車内は。大きなテーブル、分厚いシートなど。言わば、何かと軽薄になった現代、鉄道車両の作りも同様で、このような車両は今後も現れないことだろう。因みに、窓の下には長い箱状のものがあるが、そこに電源コンセント・USBポートが備わり、車内ではちゃんとWi-Fiも使える、古い車両でもそうしたサービスはリニューアルされていた。

スウィンドン駅に着くとグレート・ウエスタン鉄道博物館までは徒歩で行くが、途中でこんなクルマが停まっていた。”セアト”だ、スペインの車でイギリスでは見ることは少ない。
珍しいクルマを見ると、つい立ち止まりカメラを向けてしまう。

歩いて15分程度だったか、グレート・ウエスタン鉄道(GWR)博物館に4時過ぎに着いた。閉館は5時とネットで調べていたので間に合ったと思ったが「今日はもう終わりです」と言う。理由は、ここの見物には1時間かかるので4時以降は入れないとのこと、「日本から来たので、せめてGWRの主力機関車のCastleだけでも見せてくれと頼み、見せてもらったのが写真のCastle機関車。何と美しいことか、この機関車は4気筒(4シリンダー)である。線路の間はピットになっていて機関車を下から見られるようになっていた。
動輪の車軸が自動車のクランクシャフトと同様のクランク構造になっており、内側シリンダーからのメインロッド(車のコンロッド)をバランスウエイトの付いたシャフト部分に受けているのが目の当たりに見られた。見事な構造美である。

夕食はスウィンドンの街中のイタリアン・レストランで食べた。
イタリアン・レストランなら何処でもハズレることは少なく、ここも正解で美味しかった。
ピザとワインとサラダを頼んだが、ピザが大きくて半分近く残してしまい、ホテルまで持って行くことにした。

その後、タクシーで予約したマナー・ハウス(中世の貴族や名士たちの邸宅で、それを後にホテルに改修したもの)に向かった。
ホテルは、広大な公園内にある、何とも立派な建物だった。
Stanton House Hotel £95 食事レス価格なので朝食は予約しておいた。

意外と部屋は立派なものではなく、屋根裏部屋のような、さほど広くもない質素な部屋だった。
無論、他に立派な部屋もあるのだろうが。

周囲の景色があまりに美しいので、裏にある立派なイングリッシュ・ガーデンを通り抜けて、外の道に散歩に出てみた。
久しぶりに、こんな地道を歩いた。
日本では家々が並び、マンションや会社の建物なども林立する舗装路に見慣れてしまっているが、この自然の広がる中の土の道。
何か、とても懐かしい・・・
まるでお伽話の中にでも入って歩いているような錯覚を覚えた。
何処からかキツネでも出るのでは・・・と。
先には池があって、水鳥が何かを食んでいる。
しゃがんで見ていると、数羽が近づいてきた。
「悪いな、餌はないよ」と、池を離れた。

同じ道をホテルに引き返すと、前から散歩しているご夫婦が来た。
奥さんが乗馬して、旦那さんは歩いている。
向こうから「こんにちは(Hallow!)」と。
当然、私も同様に挨拶をした。
すると「何処から来たのですか」と聞くので、
「日本からです」と言うと、
「日本の馬は何色ですか」と聞いてこられた。
こちらは馬になど、まったく繋がりも知識も無い。
ただ、横に居る馬の色を見るとベージュ色だ。
そこで、「More Brown」と。
納得されたようで、もう少し何か話したかも知れないが、
「いい旅行を !」と言われて別れた。
ここまで、流暢な会話をしたように思われたら全くそんなことは無くて、
何とかカタコトの英語でヤリトリ出来たようだ。
でも、気持ちの良い散歩になった。

さて翌朝、朝食はまさにイングリッシュ・ブレックファーストだった。
「朝はやっぱり、これですよ!」
ゆっくり朝食を楽しもう。
窓の外には綺麗な緑の景色が広がっている。
誠に朝の気分がよろしい。

さて、また長くなってしまった、今回もここまでにしよう。
イギリス滞在もあと2泊だ。

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